NTTドコモから発表されたNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS X N-07D」は、今回発表された夏モデルの中で最も薄い7.8ミリというボディの中に、防水、ワンセグ、おサイフケータイなどの便利な機能を満載した、Androidスマートフォンだ。発売は6〜7月が予定されている。
初代「MEDIAS N-04C」以来の薄型スタイルは、MEDIASシリーズの真骨頂といえるだろう。その流れを汲むN-07Dは、2012年春モデル「MEDIAS ES N-05D」の後継機にあたり、N-05Dの6.9ミリからは約1ミリ程度厚くはなったが、そのスリムなフォルムに変わりはない。MEDIAS ESのESが“Extra Slim”の略で薄型であることを示していたが、MEDIAS X N-07Dからは“X”がMEDIASシリーズの中で薄型デザインのモデルであることを示しており、ブースの説明員によると今後のMEDIASシリーズの薄型モデルではすべてに“X”が付くことになるという。
N-05Dとの違いは、OSがAndroid4.0となり、プロセッサが1.5GHzのデュアルコアプロセッサ「MSM8960」となったこと。約4.3インチのHD(720×1280ピクセル)表示ディスプレイと810万画素の裏面照射型COMSセンサーを使ったカメラに違いはないが、通信機能は新たにXiに対応し、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsでの通信が可能。また、今春から始まったモバイルキャスト放送の「NOTTV」にも対応。夏モデルとして発表されたドコモのwithシリーズの中では、唯一、モバキャスに対応したスマートフォンとなっている。
BluetoothはN-05D同様にVer.4.0に対応し、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK GB-6900」との連携機能も継承した。ただし、G-SHOCKアプリはプリインストールされておらず、メーカーサイトの「MEDIAS LINK」からのダウンロードが必要。また、今夏モデルの共通の強化ポイントとして挙げられている“バッテリーの大容量化”“急速充電対応”もキャッチアップした。バッテリー容量はN-05Dの1400mAhから1800mAhに拡大され、同梱品の卓上アダプタと専用ACアダプタ「N04」を使うと、約30分で50%のまでの急速充電が可能となっている。
機能面でもN-05Dの後継機ということで、大きな違いはない。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信などの機能は基本的にそのまま引き継ぎ、細かな機能や仕様をブラッシュアップ。N-07Dの進化は、こうした機能の“全部入り”を防水仕様のまま実現したこと。そのため、薄型と言っても全部入れた分として0.9ミリほど厚くなっている。
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