写真で解説する「MEDIAS X N-07D」Xi&NOTTV対応のwithシリーズ(1/2 ページ)

» 2012年05月22日 20時19分 公開
[青山祐介,ITmedia]
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 NTTドコモから発表されたNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS X N-07D」は、今回発表された夏モデルの中で最も薄い7.8ミリというボディの中に、防水、ワンセグ、おサイフケータイなどの便利な機能を満載した、Androidスマートフォンだ。発売は6〜7月が予定されている。

 初代「MEDIAS N-04C」以来の薄型スタイルは、MEDIASシリーズの真骨頂といえるだろう。その流れを汲むN-07Dは、2012年春モデル「MEDIAS ES N-05D」の後継機にあたり、N-05Dの6.9ミリからは約1ミリ程度厚くはなったが、そのスリムなフォルムに変わりはない。MEDIAS ESのESが“Extra Slim”の略で薄型であることを示していたが、MEDIAS X N-07Dからは“X”がMEDIASシリーズの中で薄型デザインのモデルであることを示しており、ブースの説明員によると今後のMEDIASシリーズの薄型モデルではすべてに“X”が付くことになるという。

 N-05Dとの違いは、OSがAndroid4.0となり、プロセッサが1.5GHzのデュアルコアプロセッサ「MSM8960」となったこと。約4.3インチのHD(720×1280ピクセル)表示ディスプレイと810万画素の裏面照射型COMSセンサーを使ったカメラに違いはないが、通信機能は新たにXiに対応し、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsでの通信が可能。また、今春から始まったモバイルキャスト放送の「NOTTV」にも対応。夏モデルとして発表されたドコモのwithシリーズの中では、唯一、モバキャスに対応したスマートフォンとなっている。

photophotophoto NECカシオの「MEDIAS X N-07D」。ボディカラーは左からWhite、Pink、Brownの3色。いずれも光沢のあるパールメタリックの塗装が施されている

 BluetoothはN-05D同様にVer.4.0に対応し、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK GB-6900」との連携機能も継承した。ただし、G-SHOCKアプリはプリインストールされておらず、メーカーサイトの「MEDIAS LINK」からのダウンロードが必要。また、今夏モデルの共通の強化ポイントとして挙げられている“バッテリーの大容量化”“急速充電対応”もキャッチアップした。バッテリー容量はN-05Dの1400mAhから1800mAhに拡大され、同梱品の卓上アダプタと専用ACアダプタ「N04」を使うと、約30分で50%のまでの急速充電が可能となっている。

photophoto 約4.3インチのタッチパネルを持ちながら、面と面の間の稜線を丸めることで、比較的持ちやすいフォルムとなっている。背面には専用卓上ホルダ用の充電端子を備えている

photophoto 側面には操作部が一切なくすっきりしたデザイン。音量の上下などに使うカーソルボタンは、背面の右端に付いている

photophoto ワンセグアンテナ、Micro USBの外部出力端子、電源キー、ストラップホールが並ぶ本体上面(写真=左)。本体下面の右端に通話用マイクというレイアウトは、MEDIAS ES N-05Dと共通だ

photophoto MEDIAS ES N-05Dではすべてセンサー式だった「メニュー」「ホーム」「戻る」のキー。MEDIAS X N-07Dではホームキーのみ独立した物理キーになった(写真=左)。タッチパネル上部には左から、インカメラ、レシーバー(受話口)、近接センサーの窓が並ぶ。新たに搭載されたインカメラは130万画素のCOMSセンサーを採用(写真=右)

photophoto これまでワンセグ用だったアンテナは、MEDIAS X N-07DではNOTTVのアンテナも兼ねる。360度回転と折り曲げが可能な4段ロッド式という構成は変わらない

photophoto 背面カメラ周辺のレイアウトはMEDIAS ES N-05Dから変わっている。800万画素のカメラの位置はおよそ変わらないが、撮影補助ライト、赤外線ポート、スピーカーの位置がやや下がっている(写真=左)。バッテリーは1800mAhに容量を拡大。連続待受時間は3Gで約530時間、LTEで約350時間と、3Gで比較するとN-05Dの約1.6倍に伸びている。MEDIAS ES N-05Dではバッテリー左側に充電端子などのスペースがあったが、左端までバッテリースペースを拡大している(写真=右)

 機能面でもN-05Dの後継機ということで、大きな違いはない。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信などの機能は基本的にそのまま引き継ぎ、細かな機能や仕様をブラッシュアップ。N-07Dの進化は、こうした機能の“全部入り”を防水仕様のまま実現したこと。そのため、薄型と言っても全部入れた分として0.9ミリほど厚くなっている。

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