写真で解説する「PANTONE 5 107SH」

» 2012年07月03日 16時30分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルが7月中旬に発売予定のシャープ製Androidスマートフォン「PANTONE 5 107SH」は、多彩なカラー展開で人気を集めるPANTONEシリーズの最新モデル。シリーズ初のスマートフォンで、シンプルなボディにおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水と、ニーズの高い日本向け機能を搭載した。また、同モデルは世界初の“放射線測定機能搭載スマートフォン”でもある。7月中旬以降発売の予定。


photophoto 「PANTONE 5 107SH」

 夏モデル発表会でソフトバンクモバイルの孫正義社長は同モデルを「特別の料金体系で普及させたい」とコメント。同モデル向けには、ホワイトプランの基本使用料(月額980円)を一定期間無料にする「PANTONE 5 For You」キャンペーンが実施され、MNPなら最大25カ月、ソフトバンクの3G端末からの機種変更なら最大13カ月の基本使用料が無料になる。孫社長は販売にかなりの自信がある様子で、「必ず売れます」といった言葉も飛び出した。ローマで撮影した上戸彩さん出演のテレビCMも展開し、これに連動して端末には同CMのイメージを踏襲したライブ壁紙などもプリセットされている。


photophotophoto ボディの幅は約58ミリと比較的コンパクトで、手の収まりがよい。なお、ボディ背面のカメラの下にある長方形のくぼみは、FeliCaマークが刻印される場所。製品版では凹凸のない滑らかな処理が施されるとのこと

 基本的なスペックを確認しよう。OSはAndroid 4.0を採用し、CPUはシングルコアで1.4GHz駆動のQualcomm MSM8255を搭載。ROMは4Gバイト、RAMは1Gバイトとなる。ハイスペックモデルと比較すれば画面の動きの滑らかさなどは劣るものの、発表会場に展示されていた試作機を試した限りでは、快適に操作できると感じた。連続待受時間は約500時間。バッテリーは1460mAh(3.7V)と比較的スタンダードな容量となっている。下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsの「3Gハイスピード」に対応しているほか、新たに許認可が下りた900MHz帯にも対応する。


photophoto ボディ左側面(写真=左)と右側面(写真=右)
photophoto ボディ上面(写真=左)と底面(写真=右)

 IPX5/7に準拠した防水性能と、IP5X準拠の防塵性能を備え、アウトドア環境でも安心して端末を利用できる。PANTONEシリーズが防水に対応するのは今回が初めてだ。また、携帯電話で初めてシリコン半導体方式による放射線測定機能を備えているのも同モデルの大きな特長。センサーのICチップはシャープが独自開発したもので、「microSIMぐらいのサイズまで小型化」(説明員)したことでスマートフォンへの搭載が可能となった。センサーモジュールは1つ1つ校正した上で端末に搭載する。


photophoto ボタンを押すと測定を開始する。なお、試作機の測定アプリはあくまでもデモンストレーション用のもので、実際に測定した結果が表示されているわけではない

 測定対象はガンマ線で、測定範囲は0.05〜9.99μSv/h(毎時マイクロシーベルト)、誤差は±20%。初期設定ではボディ正面の右下にあるボタンを長押しするだけで測定できるようになっており、スマートフォンを使い慣れていないユーザーでも簡単にアプリを活用できるだろう。なお、同ボタンに割り当てる機能はユーザーが任意に変更できる。

 ボタンから手動で放射線を測定する機能に加え、常時測定の機能も搭載する。測定値は測定中のデータから過去2分の線量を取り出し算出する。測定結果は端末のロック画面などに表示され、いつでも確認できるのが便利だった。常時測定のデータは1時間ごとに履歴として保存できるようにする考え。センサーは省電力化を図っており、常時測定した場合でも端末駆動時間は通常よりも6%短くなる程度に収まる予定だ。GPSと連動して測定結果を地図上に表示することも可能になっている。


photophoto 測定結果を地図上で把握できる(写真=左)。常時測定機能を使うと、ロック画面で計測結果をいつでも確認できる(写真=右)

 なお、測定する時には「地面より1メートル程度離して計測」(説明員)することが望ましいという。計測時間は、高い精度を求める場合は最長40分程度を必要とするが、「2分ほど測定すれば、ある程度の精度が得られる」(説明員)とのことだ。

 このほか、シャープの独自ユーザーインタフェース「Feel UX」が採用されているのも特徴となる。ホーム画面は「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」の3シートで構成され、左右のフリックでこれらを切り替えることが可能。良く使うアプリや機能、Webサイトなどはショートカットに登録し、あとはアプリシート/ウィジェットシートで機能にアクセスするという、シンプルな構造が使いやすかった。


photophotophoto 「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」の3シートで構成される「Feel UX」

photophoto ショートカットにはアプリやブックマークをはじめ、さまざまなものを貼り付けられる(写真=左)。レイアウトやテーマのカスタマイズにも対応する(写真=右)
photophoto カメラは有効約490万画素
photophoto 画面端のフリックでキーボードを切り替えられる機能もある(写真=左)。おなじみのカラーベールビュー機能も備えている(写真=右)

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