au NAGOYAで好評の「スマホセミナー」 応募者殺到の秘密を探る最新スマホをいち早く試せる(1/2 ページ)

» 2012年07月11日 21時13分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo 名古屋市・栄(中区錦3丁目)にある「au NAGOYA」

 新しくスマートフォンを購入しようと思ったとき、製品選びのポイントになるのは人それぞれ。メーカーやキャリアのWebサイトで製品情報を収集するだけでなく、最後は実機をあれこれと触ってから決めたいと思う人が多いだろう。

 ほとんどのスマートフォンが採用しているタッチパネル操作のユーザーインタフェース(UI)は、直感的に使える反面、その使い方を覚えるまでのハードルがある。フィーチャーフォンから乗り換える場合はもちろん、すでにスマートフォンを使っているユーザーでも、OSやUIが違っていると戸惑うことが多い。しかし、自分が望む使い方が目当てのスマートフォンで可能かどうかを、購入する前に知るすべは意外に少ない。店頭に展示されている実機をゆっくり触ることは難しく、なかにはモックアップしかない場合もあるからだ。

 名古屋市にあるKDDIの直営店「au NAGOYA」では、“スマホをじっくり触ってから決めたい”という声に応える、ユニークな取り組みを行っている。それが、メーカーの担当者が来場者に端末の特徴や使い方を紹介する「メーカー直伝!オススメポイントセミナー」だ。このセミナーは、スマートフォンを売るキャリア(KDDI)のスタッフではなく、作っているメーカーのスタッフが直接解説してくれるのが特徴。また発売前の最新スマートフォンをいち早く試せる点も人気で、東京や大阪から参加する熱心なユーザーもいるという。

au NAGOYAでこそのスマホセミナー

 今回は、6月に行われたメーカー直伝!オススメポイントセミナーのAQUOS PHONE編の様子を紹介したいが、まずその前にau NAGOYAについておさらいしておこう。2010年12月にオープンしたau NAGOYAは、auの旗艦店として位置付けられる店舗だ。

photophoto 幾何学的なデザインが印象的な外観(写真=左)。1階はショールームとなっており、2階に窓口や休憩コーナーがある(写真=右)

 KDDIは東京・原宿に「KDDIデザイニングスタジオ」という施設を持っているが、こちらはあくまで企業のショールームとして誕生したもの。現在は端末の販売も行っているが、主な役割はKDDIやauの製品やサービスのコンセプトを展示して来場者に伝えることにある。

 一方のau NAGOYAは、ほかのauショップと同じく、端末を展示するだけでなく販売して、ユーザーのサポートや料金の支払いなども受け付けている。「KDDIがauショップを開くのは当たり前じゃないの?」と思うかもしれないが、全国にあるキャリアショップのほとんどは販売代理店が運営しており、キャリアが直接運営している店舗は数えるほどしかない。もちろん、販売時のノウハウやユーザーからのフィードバックは代理店からキャリアに伝えられるが、スマートフォンに象徴されるような、製品とサービスが複雑化した現状では、販売面での課題をキャリアが完全に把握できなくなってきているという。

photophotophoto 端末はもちろん、アクセサリーも豊富に並んでいる(写真=左)。2階の休憩コーナーからは、名古屋を代表する目抜き通りの広小路通りを臨む(写真=中央)カウンターはプライバシーに配慮し、隣との仕切りが高くなっている(写真=右)

 au NAGOYAには、キャリア自らが販売店となることで周囲の代理店とノウハウを共有し、また販売促進の新しいアイデアを率先して試すという役割がある。ユーザーの生の声を集めることはもちろん、一店舗としての立場から、販売促進の問題点を洗い出すこともできたという。メーカー直伝!オススメポイントセミナーなどのセミナーイベントの開催は、au NAGOYAだからこそできた取り組みともいえる。

 セミナーは事前の申し込みが必要で、1回の参加者は最大でも10人という少人数なのが特徴。これは、参加者全員が用意した端末に触れられるようにと配慮したためで、応募者が定員を上回ると参加できないこともある。

実機を手にしながら、最新機能を体感

photo 「メーカー直伝!オススメポイントセミナー AQUOS PHONE編」の講師を務めたシャープ 国内情報通信営業本部の吉岡祥子氏

 さて、auがこの夏に発表したスマートフォン新モデルの中で、シャープ製のAQUOS PHONEは「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」「AQUOS PHONE SL IS15SH」「AQUOS PHONE CL IS17SH」の全3機種。セミナー当日はすべての実機が用意され、参加者はシャープから派遣された吉岡氏の説明を聞きながら、3機種を思い思いに試していた。

 参加者のほとんどは3機種の中でも最もハイスペックな機種への興味が高く、吉岡氏もそれに応えるようにISW16SHを重点的に説明。特に、ISW16SHとIS17SHで採用された新しいユーザーインタフェース「Feel UX」の紹介に時間が割かれた。

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