全部入りAndroid™ スマホ「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」の実力を確認する

高性能なデュアルコアCPUと高速通信規格WiMAXに対応したシャープの「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」。果たしてそのスペックはどれほどのものなのか、処理能力や通信速度などを検証した。

» 2012年07月17日 10時00分 公開
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 KDDIが発表したauの2012年夏モデルの中でも、注目の製品の1つがシャープの「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」であることは間違いないだろう。この夏のAndroidスマートフォンの中でも特にハイスペックであり、また「世界初」や「シャープとして初」となる技術が盛り込まれているなど、話題に事欠かない。実際のスペックや、ISW16SHが「買い」な理由については前回の記事を参照していただくとして、今回はその性能を実使用環境で検証していきたい。

処理速度は現行製品でもトップクラス

Photo Quadrant Professional Editionによるベンチマークテスト結果。プリセットされている比較用のデータよりも高速だ

 まずはISW16SHに搭載されたCPUの実力から見てみよう。ISW16SHに搭載されているCPUは、Qualcomm製のデュアルコアプロセッサ、Snapdragon S4 MSM8660A 1.5GHz。最新のKraitコアを採用した低消費電力かつ高性能なモデルだ。2012年夏モデルでは採用機種も多く、ドコモやソフトバンクモバイルのハイエンドモデルにも、ほぼ同じ性能を持つMSM8960を搭載する製品が多い。まさにこの夏の主役と言ってもいいチップだ。

 その性能は、Snapdragonシリーズの前世代のものを採用したモデルを大きく凌駕しており、処理速度は劇的と言っていいほど向上している。CPU、メモリ、データの読み書き、2D/3Dのグラフィック性能を計測できるAndroid OS用ベンチマークプログラム「Quadrant Professional Edition」のバージョン2.1.1で実際にテストしてみたところ、その結果は5236、5263、5201、5327、5215で、平均すると5248と非常に高い数値を記録した。これがどれくらいすごい数値かというと、Quadrant Professional Editionにプリセットされている比較用のテスト結果のどれよりも高い数字で、実際に触ってみたときの使用感のよさを裏付ける数値と言える。

 ちなみにQuadrant Professional Editionは商用利用のためのバージョンで、個人のユーザーが自分のAndroidスマートフォンの性能を計測したい場合などには無料の「Quadrant Standard Edition」を利用できる。Google Playからダウンロードできるので、普段使っているスマートフォンでも同様のテストをして、どれくらいの数字が出るのか確認してみてほしい。

+WiMAXの「スピード」と3Gの「エリア」をいいとこ取り

 ISW16SHは、シャープ製のau向けAndroidスマートフォンとしては初めて「+WiMAX」に対応しており、WiMAX対応エリアでは下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsというスペックの通信が可能になる。UQコミュニケーションズが全国に展開するUQ WiMAXのネットワークは、すでに主要都市人口カバー率(※1)で99%を達成しており、全国の政令指定都市や47都道府県の県庁所在地など、主要な都市で利用可能だ。

※全国主要都市人口カバー率は、東京23区・政令指定都市・47都道府県庁所在地の役場が所在する地点において、通信が可能か否かを基に算出

 UQ WiMAXは、屋内や窓から家の奥に入った部分などではまだ電波が弱い場所があるものの、駅や地下街、商業施設などは積極的にエリア化を進めており、都市圏であれば日常的に高速通信の恩恵にあずかれる。

 例えば東京・青山の屋外では、3Gでの通信速度は下りで1.05Mbps、上りで749Kbps程度を記録。これはこれでWebブラウズやSNSの利用にストレスを感じるほどではないものの、WiMAXを利用すると、通信速度は下りが4.48Mbps、上りは5.03Mbpsと一気に4倍から7倍も高速になる。1Mbpsを超える速度で通信ができると、YouTubeや「ビデオパス」のようなストリーミング動画の視聴も快適で、高画質モードでの視聴も苦にならない。写真や映像のアップロードも待ち時間が大幅に短縮される。今回のテストではあまり高速な値が出なかったが、場所によってはWiMAXで10Mbpsを超える速度が出るところもある。基本的にはWiMAXも常時オンにして、電波が届く場所では積極的にWiMAXを利用するのがいいだろう。

PhotoPhotoPhotoPhoto 左の2つがWiMAXでの通信速度、右の2つが3Gでの通信速度。WiMAXでは4〜5Mbpsで通信ができている。3Gでも下りが1Mbpsを超えており、SNSなどは快適に利用できる

 WiMAX利用中は、Wi-Fiテザリングも可能で、PCやタブレット端末をISW16SH経由でインターネットに接続できる。接続できるのは最大5台。アクセスポイント名とパスワードは仮のものがセットされているので、通知エリアにある「Wi-Fiテザリング」のアイコンをタップするだけで利用可能だ。

PhotoPhoto WiMAXでの接続中は、Wi-Fiテザリングも利用可能。ISW16SHをモバイルWi-Fiルーター代わりにして、最大5台までのWi-Fi対応機器をインターネットに接続できる

 Wi-Fiテザリングをオンにしたら、「ISW16SH-AP」というアクセスポイントがPCやWi-Fi対応機器から確認できるようになるので、設定メニューから「Wi-Fiアクセスポイントを設定」を選び、「パスワードを表示する」チェックボックスをオンにしてパスワードを確認し、PCやWi-Fi対応機器で入力すればすぐに利用できるようになる。なお、パスワードは初期設定のまま使ってもいいが、覚えやすいものに変えておいた方が他の機器を接続する際に苦労しなくてすむ。Wi-Fi対応機器は最大5台まで接続できるので、PCだけでなくポータブルゲーム機やタブレット端末など、複数の機器の通信をまとめることができる。

 通信速度は、当然ながらスマートフォンで利用するときと同様に、屋外では上り下りとも4Mbps前後の通信が可能だった。ISW16SHはバッテリー容量も1800mAhと比較的余裕があるので、モバイルWi-Fiルーター代わりに利用することも十分可能だろう。そのときは交換用、もしくは外部に接続できるモバイルバッテリーも安心のために持っておくとなお心強い。

 またWiMAXの電波が入らない場所でも、全国をカバーするauの3Gネットワークが利用できるため、通信ができなくて困るようなことはほとんどない。ISW16SHは下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps(一部エリアでは下り最大6.1Mbps/上り最大3.6Mbps)での通信が可能な「WIN HIGH SPEED」に対応しており、3Gネットワークでの通信も高速だ。先に述べたとおり、都市部の昼間の屋外では下りで1Mbpsを超える数字が出ており、通常の利用においては不満を感じることはなかった。

 高性能CPUによる軽快な動作とWiMAXを利用した高速通信により、ISW16SHは過去最高レベルの快適さを手に入れた。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年7月30日