KDDI、Android 4.0搭載のケーブルテレビ向けSTB「Smart TV Box」を発表8月にトライアル、秋に発売予定

» 2012年07月18日 15時48分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 「Smart TV Box」

 KDDIが7月18日、Android 4.0を搭載したセットトップボックス「Smart TV Box」を発表した。

 Smart TV Boxは、パナソニックが製造したケーブルテレビ用のセットトップボックス。地デジやBS、ケーブルテレビ放送を受信できるほか、Wi-Fiアクセスポイントも搭載し、自宅のスマートフォンやタブレットでネット接続が可能になる。アクセスポイント機能はIEEE802.11a/b/g/nと2.4GHz/5GHzをサポートしている。日本ケーブルラボと連携し、同ラボの技術仕様に準拠。ケーブルテレビ用のセットトップボックスとしては世界で初めてAndroid 4.0を搭載し、Google Playからアプリをインストールできる。この他のマーケットとして「auスマートパス」と「ケーブルマーケット」も利用できる。

 チップはデュアルチップとなっており、Android用の「OMAP4460」(デュアルコアCPU)と、テレビ用のSoC(パナソニック製)を搭載している。チューナーを3つ備えており、地デジ、BS、ケーブルテレビのうち2番組を同時に録画することも可能。外付けHDDを利用した録画(HDDは内蔵していない)や、Gガイド番組表、リモート録画にも対応する。サイズは176(幅)×51(高さ※足含む)×176(厚さ※端子含む)ミリ。

photophoto Smart TV Boxのボディはホワイト(写真=左)。LAN/WAN端子やUSB端子(×3)、HDMI端子などを装備(写真=右)
photophoto 4方向キーや決定キーを備えたリモコン

 専用のUI(ユーザーインタフェース)では、リモコンの「ホーム」ボタンからいつでも遷移できる「ホーム画面」を用意。ホーム画面から、生活に関連する便利なアプリや地域情報を配信する「INFORMATION(生活情報)エリア」や、エンタメコンテンツを集めた「PLAY(エンタメ)エリア」、テレビ向けアプリを厳選した「APPLICATION(アプリ)」エリア、テレビ番組を楽しめる「TVエリア」に移動できる。操作はリモコンの上下左右や決定ボタンからスムーズに行える。他チャンネルの番組をすぐに見つけられるよう、検索機能も充実させた。

photophoto 左からホーム画面とINFORMATIONエリア
photophotophoto 左からPLAYエリア、APPLICATIONエリア、TVエリア

 KDDIは2012年8月に、ジャパンケーブルネット(JCN)と共同でサービス提供に向けたトライアルを開始。Smart TV Boxの販売元はKDDIではなく、CATV事業者が訪問販売など既存チャネルを通じて販売していく。発売時期は「2012年秋を予定している」(KDDI広報部)。

 画面のレイアウトやリモコン操作への対応など、Smart TV Boxに最適化したアプリをいくつかプリインストールする。プリインアプリは「うたパス」「au ヘッドライン」「Karada Manager for TV」「カレンダー」「キッズひろば」「スマートカタログ」「niconico」「ビデオパス」「ビデオラッシュ」「ネットスーパー」「radiko.jp」「LISMO WAVE」「YouTube」。プリインストールはしないが、Smart TV Boxに最適化したauスマートパスアプリとして、「RPGエンドオブアスピレイション」「オセロ」「ぷよぷよフィーバー」をラインアップする。Smart TV Box向けに最適化したアプリは「今後も増えていく予定」(KDDI広報部)だ。

 Smart TV Boxは、7月18日と19日に開催されている「ケーブルコンベンション 2012」に出展される。

photophotophoto UIや番組表のデモ
photophotophoto Android向けアプリを利用できる。画面右の「Angry Birds」もSmart TV Box用に最適化されたもの

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