第5回 「成田空港のLTE、どの場所が速いんだ?」編「あの名所」で使うEMOBILE LTE

» 2012年07月20日 17時00分 公開
[坪山博貴と現地モバイラー,ITmedia]

成田国際空港はもちろんLTEエリア、でも施設内も大丈夫?

photo 成田国際空港付近のEMOBILE LTEエリアマップ(2012年7月現在)

 今回は、空路で訪れる知人を迎えに千葉県・成田国際空港へでかけてみた。

 海外旅行・出張で成田空港へ行くとなると多くは成田エクスプレスなど列車を利用すると思うが、今回はお迎えなのでクルマで。エリアマップを見ると空港周辺はすでにかなりの範囲でLTE対応となっているようで、そろそろ着くかなという場所あたりからPocket WiFi LTE(GL01P)はずっとLTEマークのまま、LTEで接続できていた。

 空港第1ターミナル前の屋外平面駐車場での速度は、下り8.13Mbps/上り6.05Mbpsと、ふむふむLTEらしいなかなかの速度だ。

 続いて屋内、第1ターミナル南ウイング到着ロビーは下り8.66Mbps/上り3.23Mbps、同北ウイング到着ロビーも下り8.72Mbps/上り2.12Mbpsを記録し、一応、ターミナル屋内でも下り8Mbps台を超えたのも満足できる値だ。


photophoto 成田国際空港の第1ターミナル前駐車場と第1ターミナル南ウイング
photophotophoto 左から駐車場、第1ターミナル南ウイング、同北ウイングで計測した通信速度

 なお、ターミナルビル周囲の通路は歩行者が雨にぬれないよう屋根がずぃっと張り出した構造となっている。その屋内となると一般的には外からの電波が拾いにくい傾向なのだが、おそらくは屋内基地局がしっかり設置されているか、到着ロビー付近まで電波が届くよう屋外基地局をきちんと工夫して設置しているのだろう。基本的に、ターミナルビルの屋内でも安心してEMOBILE LTEでの通信は利用できると思う。

フードコートでもLTEはばっちり、しかもかなり高速

photo 第1ターミナル中央ビル5階 SKY FOOD COURT「スカイキッチン」のカツカレー

 飛行機到着までの時間つぶしは、やはりメシ。第1ターミナル中央ビル5階のフードコート「SKY FOOD COURT」にあるスカイキッチンで食したカツカレーは、野菜がゴロっと入ったいかにも日本の家庭ふう。ほくほく大満足である。若干みくびっていました。大変すみません。このフードコートでは、下り10.31Mbps/上り5.71Mbpsと、南/北到着ロビーより高速な値で、ネット利用を含めた“待ち”にかなり適している場所といえる。

 そろそろ到着ロビーへ行こうと、ふと見上げると中央エスカレーターあたりが吹き抜けになっており、ガラス越しに空が見える場所があった。試しに速度を計ると、本日最高の下り13.12Mbps/上り6.1Mbpsを記録した。ここは駐車場側の出入り口も見通せる場所ではあるとはいえ、かなり立派な値だ。空港内でどうしても最速値での高速通信が必要という緊急的状況が仮に発生したら、試しにこの近辺へ来てみるとよさそうである。

 最後にエレベータを経由して4階の出発ロビーを通過したが、ここでも下り8.23Mbps/上り6.04Mbpsと下り8Mbps台を保った。ちなみに今回検証した成田空港第1ターミナルビル内の範囲でLTEから3G接続に切り替わったのは、このエレベータ内のみだった。


photophoto 中央エスカレータの部分は4階から吹き抜けになっていて空が見渡せる。ここでは受信13Mbps超えを記録した。4階の出発ロビーもそこそこ速度が出た
photophotophoto 左から、フードコート、エスカレータ付近、出発ロビー付近で計測した通信速度


 人が集まる空港、特に日本有数の大型国際空港という場所がら、LTEエリアであるのは当然、優先してエリア整備するだろう──と思いがちだ。もちろん実際そうなのだが、屋外はもちろん、屋内もほとんどの場所でLTEで接続できたのは正直おどろいた。しかもその実速度もかなり安定して高速だ。

 空港は、どんな用事にせよ意外と“待ち時間が長くなりがち”なスポット。どこかへ行くにせよ、誰かを待つにせよ「@nifty EMOBILE LTE」とLTE対応ポータブルルータ「Pocket WiFi LTE」があれば、そんな時間つぶしも苦にならず、逆に楽しめてしまう時間に変えられるわけである。

 (続く……)


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