ドコモの「WORLD WING」で通信障害が発生――通信集中のため

» 2012年08月14日 10時13分 公開
[田中聡,ITmedia]

 NTTドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」で、音声通話とパケット通信が利用しにくい状況が発生している。

 通信障害の発生日時は8月13日18時24分ごろで、現在も復旧していない。影響範囲はWORLD WINGを提供している220の国と地域。原因は「国際ローミングの通信集中による輻輳」としている。8月2日〜3日にもNTTコミュニケーションズの通信設備(国際電話用交換機)が故障したことが原因でWORLD WINGの通信障害が発生したが、今回の障害は「設備の故障が原因ではないと現時点では認識している」(NTTドコモ広報部)とのこと。詳細な原因は調査中で、あらためて案内される。

8/14 18:15追記

 ドコモによると、通信障害が発生したのは、WORLD WINGのトラフィック量の80%を占める主要20カ国だという。17時30分時点で、これら20カ国のうち15カ国で通信可能な状態に回復したとのこと(完全復旧ではない)。これは通信量の多い地域(WORLD WING提供国)で通信規制をかけ、ネットワーク全体の安定化を図ったため。15カ国には中国、韓国、米国、英国などが含まれる。ドコモは引き続き回復に向けて対応していくとしている。なお、通信規制による日本への影響はない。ユーザーからの申告件数は1220件(17時時点)。

8/15 0:40追記

 8月14日22時13分、220の国と地域のうち、少なくとも1つの事業者で通信が利用できるよう復旧した。現在はすべての通信事業者の復旧に向けて対応を進めていくとしている。ユーザーからの申告件数は1364件(22時30分時点)。

8/15 8:44追記

 8月15日2時13分、海外の全通信事業者で利用できるよう回復した。

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