先月、日経BPコンサルティングが発表した「携帯電話・スマートフォン"個人利用"実態調査2012」の調査結果によると、男女4400人のうちスマートフォンを1台所有している人が21.1%、ケータイとスマホの2台持ちをしている人が7.1%に上がったそうだ。この1年でスマホユーザーが急増しているが、ケータイからの乗り換えで、最初につまずくのが「アドレス帳のデータ引き継ぎ」ではないだろうか。そこで今回はアドレス帳の移行方法を取り上げる。
ケータイからスマホにアドレス帳データを引き継ぐ場合、双方の赤外線通信機能を利用するのが一番ラクな方法だ。これまで海外メーカーのスマホには赤外線通信機能が搭載されないものが多かったが、近年は国内外のメーカーを問わず、ほとんどの機種で赤外線通信を利用できる。
まず、ケータイのアドレス帳を開き、「メニュー」→「赤外線送信」→「本体全体」の順に選択する。次に、本体に設定されている4ケタの認証番号を入力し、続けて任意のパスワードを設定しよう。
次に、スマホの「赤外線通信」アプリを起動し、「複数件受信」をタップする。そして、先ほどケータイ側で設定した任意のパスワードを入力したら、ケータイ側の通信を開始しよう。このとき、ケータイとスマホの赤外線ポートを近くで向かい合わせれば、データの移行が開始する。
スマホでの受信が完了したら、アカウントを選択して登録に進もう。ただし、赤外線通信機能を1人で使うのは思った以上に手間がかかるので、落ちついて進めたい。
赤外線通信に非対応の機種を使っている場合は、外部メモリ(microSD)を使ってアドレス帳データを移行する方法を試そう。
まず、ケータイのアドレス帳を開き、「メニュー」→「コピー」→「microSDへ」を選択すると、アドレス帳のコピーが完了する。
続いて、スマホのアドレス帳アプリを起動する。「GALAXY S ll LTE SC-03D」の場合、本体のメニューボタンを押し、「インポート・エクスポート」をタップする。次に「SDカードからインポート」を選択したら、アドレス帳を登録するアカウントを選択し、登録作業に進む。
ドコモのスマホの場合、機種によっては「電話帳コピーツール」というアプリがプリインされている。このアプリを使ってもアドレス帳のインポートが可能で、アプリを起動して使用許諾契約書に同意し、インポートするデータを選択すれば、docomoアカウントにアドレス帳のデータを保存できる。ただし、このアプリからは本体やGoogleアカウントへの登録はできないので注意しよう。
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