MMC【えむえむしー】

【国内記事】 2001年6月11日更新

 MMCは,マルチメディアカード(MultiMediaCard)の略であり,切手サイズの小型メモリデバイスである。スマートメディアなどと同様,音楽プレーヤーやデジタルカメラの記録用デバイスとして用いられる。

 MMCの開発元はドイツのInfineon Technologiesで,商標も同社が持っている。MMCはマルチメディアカードアソシエーション(MMCA)において標準化や開発が行われている。MMCAの設立にはエリクソン,ノキア,モトローラなど携帯電話でもおなじみの企業が中心となり,日本からは日立製作所と三洋電機が運営に参加している。MMCAそのものへの参加企業はすでに100社以上となっている(2001年6月現在)。

 三洋電機が発売するPHS「RZ-J91」に搭載されたのは,著作権保護機能のついたSMMC(SecureMMC)だ。これは三洋電機に加え,富士通,日立製作所の3社が共同で開発した音楽配信の標準規格「ケータイdeミュージック」に準拠したものだ(2000年9月の記事参照)。DDIポケットが行っている音楽配信サービス「Sound Market」(サウンドマーケット)のデータを保存することができる。

 同サイズのメモリデバイス「SDメモリカード」が登場したことにより,両者が混同されるケースが増えているが,厚みが0.7ミリ違うだけであり,PCカードアダプタなど共用できるものも多い。物理的にメディアが入らないことはあるが,両者で上位互換が取れているため,データのコピーや移動などが可能になっている。もっとも著作権保護されたデータや,音楽プレーヤー用に記録されたデータはその限りではない。

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[江戸川,ITmedia]

関連リンク
▼ マルチメディアカードアソシエーション(MMCA)
▼ Infineon Technologies

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