MVNO【えむぶいえぬおー】

【国内記事】 2001年11月5日更新

 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は,仮想移動体通信事業者と訳される。NTTドコモやKDDIのような第一種通信事業を行う携帯電話会社から,その通信設備を一部借り受けてサービスを提供する方式,および事業会社をさす。日本では初のMVNOとして,日本通信がDDIポケットの回線を借り受けPHS市場に参入した。

 MVNOは自前の設備を持たないので投資がそれほど必要でなく,異業種からの参入も可能になる。欧州では既にMVNOが普及しており,第3世代携帯での周波数取得の際に生じた膨大なコスト負担の問題や,国ごとの免許枠の問題などから,MVNOの重要性がさらに増している。

 日本の場合,携帯電話は各地域ごとに3社(東名阪は4社),PHSは3社までの免許が発行されている。これは市場の過当競争を防ぐためであり,それ以上の会社が参入することは法律上不可能だ。しかし第一種通信事業者より回線設備を借り受けて事業を行う「第二種通信事業」が認められており,携帯電話市場では新しいビジネスモデルとして期待されている。

 PHS市場に参入した日本通信は,4番目のPHS事業会社としてではなく,法人向けのデータ通信サービスに特化した「bモバイル・データサービス」を提供する(8月22日の記事参照)。

[江戸川,ITmedia]

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