ビジネスシヨウで,FOMAに接続するUSBケーブルを見た

ビジュアル端末とスタンダード端末の違いは“カメラが付いているかどうか”だけではなかった。PCユーザーにはスタンダードタイプがお勧め?

【国内記事】 2001年5月22日更新

 NTTドコモは5月22日から東京・ビッグサイトで開催されている「ビジネスシヨウ 2001 TOKYO」にて,5月30日から試験サービスが開始されるFOMAをデモンストレーションした。

FOMAに押し寄せる,人,人,人……

 NTTドコモのFOMAブースでは,不定期にFOMA端末を使ったデモンストレーションが行われている。デモは壇上で行われたわけではなく,そこに押し寄せる人の数は尋常ではない。

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人々の間から覗き込むようにして撮影した1枚がこれ。ビジュアル端末である「FOMA P2101V」を2台利用し,テレビ電話で会話を行っている

ビジュアル端末はPCに接続できない?

 FOMAには次世代ならではの多くの特徴がある。そのうちの1つが,マルチアクセス機能だ。このあまり目立たない機能は,“音声通話を行いながら,パケット通信も可能”というもの。

 NTTドコモでは,外回りの営業マンがFOMAをPCに接続してインターネットにアクセスしながら,同時に音声通話を行うことなどを想定している。会社のデータベースに屋外からアクセスし,データを見ながら会話ができたら確かに便利だ。特別製のソフトウェアを使うことで,音声通話を行いながら図表を操作して,より密度の高いコミュニケーションを図ることもできる。またiモードコンテンツを閲覧しながら通話を行ったり,iアプリ動作時の通話も可能だという。

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 ただし,このような使い方ができる端末は限られていた。

 FOMAには,松下通信工業製のビジュアル端末とデータカード端末(5月22日の記事参照),NEC製のスタンダード端末の3種類が,試験サービス用に提供される。

 このうち,データカード端末の「FOMA P2401」は音声通話に使えない。また,ビジュアルタイプのFOMA P2101Vは,PCと直接接続できない。スタンダードタイプの「FOMA N2001」だけが,PCのUSBコネクタに直結できる。

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マルチアクセスのブースに展示された,FOMA N2001。端末脇に接続されたケーブルは,PCのUSBポートに接続される。PCはFOMAのパケット通信機能によって,最大384Kbpsでのインターネットアクセスが可能だという

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USBケーブル接続先の拡大写真。PCとの接続に使われるケーブルは間に回路などが入っていないシンプルなもので,一見,まさに直結状態。試験サービスで貸し出されるスタンダード端末には,このケーブルも添付されるという

 NTTドコモの説明員によると,この「マルチアクセス機能を利用できるのはFOMA N2001のみ」だという。ビジュアル端末では,「iモードコンテンツを閲覧しながら音声通話を行うこともできない」という驚きの返答が返ってきた。

スタンダード端末の魅力

 試験サービス応募時の希望機種では,ビジュアル端末に大きく水を空けられたスタンダード端末だが,USBを使ってPCと直接接続できることは,大きな魅力といえるだろう。

 展示ブースで解説されていた,スタンダード端末とビジュアル端末の特徴は以下の通りだ。

FOMA N2001の特徴
クリアで快適な通話
iモード
高速データ通信
ショートメッセージサービス(SMS)
マルチアクセス

FOMA P2101Vの特徴
クリアで快適な通話
iモード
M-STAGE VISUAL
テレビ電話

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FOMA N2001。解説には「高画質の2.1インチ大画面搭載」とある(拡大画像

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厚みもそれほどではない。やはりこれまでとの大きな外見上の違いは,アンテナが内蔵されたことか

[斎藤健二,ITmedia]

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