KDDI,「ezplus」端末とコンテンツを初公開

一般公開されたezplus端末は,カシオ製と日立製だった。ナムコの「鉄拳」も遊ぶことができる。

【国内記事】 2001年5月22日更新

 KDDIは5月22日から東京・ビッグサイトで開催されている「ビジネスシヨウ 2001 TOKYO」で,Java対応端末と「ezplus」コンテンツを展示した。

Java対応端末は,日立製&カシオ製?

 Java対応端末として展示されたのは,カシオ計算機製の端末と日立製作所製の端末だ。コンテンツのデモンストレーションには日立製の端末が使われた。

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防水かどうかは明らかにされていないが,「G'z One」と記され,カシオらしさがにじみ出た端末。右下のダイヤルボタンには,音楽マークとezplusのマークが!(拡大画像

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日立製のezplus対応端末。Javaは動作するものの,一見すると「C407H」だ

 日立製の端末は,C407Hとそっくりだが(5月15日の記事参照),「(外見に関しては)おそらくそのまま発売される」(KDDI説明員)と完成度はかなり高いようだ。しかし,JavaVM,Javaアプリを含めたソフトウェアは,現在チューニング中。刻々と様子が変わっているという。

Javaの位置付けは?

 6月から7月といわれるJavaの導入のほかに,KDDIは秋に以下の機能の導入を控えている。

 これら大きな機能アップに対して,今回のJavaはどのような位置付けなのだろうか? Javaは今後のcdmaOne端末の標準的な機能になっていく予定だが,「今回のJavaは先出し」(同社説明員)したものだという。JavaもPhase2からが標準機能であり,今回のPhase1はまず試験的に投入されたものと見ていいだろう。

Javaアプリ間通信が,iアプリとの決定的な違い

 KDDIのJavaサービスはezplusと呼ばれる(5月17日の記事参照)。J-フォンと同様にMIDPに準拠し,JavaVMにはアプリックスの「MicroJBlend」を採用した。

 ezplusのコンセプトは“コミュニケーション”だという。「iアプリ」のようにセキュリティに厳しく,Javaアプリ間の通信も禁じられたものではなく,「iアプリ」と異なり,ezplusではCメールやエージェント機能を活用してJavaアプリ同士が通信できるのが特徴だ(4月12日の記事参照)。

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エージェント機能を活用した,メディアソケットの「らぶ・あば」。クイズを作成して相手に送信し,相手がそれに回答することで2人の愛を育て上げる……というもの

 端末同士が高速に通信できるCメールを利用することで,リアルタイム対戦も実現している。

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Cメール機能を使って互いに対戦できる,ナムコの「鉄拳」。ファイルサイズの制限が50Kバイトとゆるいこともあってか,グラフィックも美しい

 ただし通信にかかる費用には注意が必要になるかもしれない。「現状ではJavaアプリ間の通信に利用するCメールも,一通信ごとにCメールの料金がかかる。ただし,通信内容を最適化することで回数を減らすようにはしている」(KDDI説明員)

 また今回のJava仕様では,Javaアプリはインターネット上のサーバにアクセスすることができない。

 ezplusコンテンツは,「10個くらいはスタートと同時に提供できそう」(同社説明員)だという。サービス開始は6月後半以降になりそうだ。

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[斎藤健二,ITmedia]

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