JavaとLinux OS搭載PDAで世界進出を目指すシャープ
シャープは,ビジネスショウ 2001 TOKYOの同社ブース内で開催された特別プログラムで,「ザウルスの今後の展開」についての概要を発表した。講演を行ったのは,モバイルシステム事業部事業部長,宇野裕史氏。 ザウルスの国内における今後の展開として,挿し絵の挿入が可能となり,著作権保護機能にも対応した新しいフォーマットにより,年内に2600冊もの刊行が予定されているザウルス文庫の強化,Bluetoothカードモジュールとワイヤレスルータによる高速インターネットアクセスの実現 (Bluetoothカードモジュールの発売は現在のところ未定) ,2003年に開始される地上波デジタル放送のザウルスによる受信などが挙げられた。
コンパクトフラッシュ型のBluetoothモジュールとアクシスコミュニケーションズのBluetooth Access Pointを利用することで,ザウルスがワイヤレスでLANやインターネットにアクセス可能となる また,ザウルスのアプリ実行環境については「携帯キャリアが次々とJavaを搭載していく流れの中で,今後,Javaを使ったサービスが増えていく。これらのサービスをザウルスでも利用可能にするため,アプリの実行環境として国内外でJavaを推進していく」という。 さらに,海外展開するPDAに搭載するOSについて同氏は,「ザウルスOSは,優れた日本語環境を持ち,データの信頼性や体感スピードともに満足できる日本のモバイル文化にフィットしたOSであるが,日本生まれのOSであるため,海外での開発を念頭に置いて作られていない部分がある。このため,海外で発売するPDAにはLinuxを搭載し,ハードに必要となるものをいち早く作っていく」と説明した。
シャープの国内外でのPDA展開を説明 同社の海外向けPDA展開は,6月にサンフランシスコで開催される「JavaOne」へのプロトタイプ出展によって第一歩を踏み出し,2001年秋には米国でマルチメディアPDAを,欧州では通信機能内蔵型のワイヤレスPDAを発売する予定であるという。
今年の秋にはlinuxベースのPDAを米国と欧州で展開予定 ザウルスはLinuxとJavaをまとったPDAとして,今年の秋に海外展開する。 [後藤祥子,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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