iモード契約者の15%はJava携帯電話──ドコモ

Javaを搭載した503iシリーズの契約者が310万人に達していることが明らかになった。ドコモは,iアプリの仕様が他社のJava仕様に比べて優位にあるとしている。

【国内記事】 2001年5月31日更新

 NTTドコモのゲートウェイビジネス部コンテンツ担当部長の夏野剛氏は5月31日,「ECOSS Boot the e-Business 2001」の基調講演に立ち,iモード戦略について語った。「iモードユーザーの約15%がJavaユーザー」と夏野氏は,iモードの新サービスであるiアプリが順調に受け入れられていることをアピールした。

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5月30日から試験サービスが始まったFOMAを手にする夏野氏

発売後4カ月で310万人

 Java搭載のiモード端末「503iシリーズ」が発売されたのは1月26日(1月18日の記事参照)。4カ月の間に計6機種が発売され(5月1日の記事参照),iモード全体の契約者の13%に当たる約310万の契約者が503iシリーズを利用している。

 5月29日時点でのiモード契約者数は2397万153人。503iシリーズ発売以後,iモード契約自体は609万638契約増加している。ただしNTTドコモの端末は年間約1600万台販売されているといわれており,従来のiモードユーザーが機種変更によって503iシリーズを手にしたことも合わせて考えるべき数字だ。

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 夏野氏が一貫して強調するのは,“ドコモはiモード,およびiアプリ関連の仕様をデファクトスタンダードに従って,オープンな姿勢でやってきた”ということ。

 ドコモの503iシリーズに続き,J-フォンやKDDIからもJava対応端末の投入が予定されているが(4月24日の記事参照),「30Kや50Kということではなく,ベーシックな部分で誰もが利用できるようにしておくことが重要だ」と,夏野氏は自社のJava仕様の優位性を主張する。

 ドコモのJava仕様では,Javaプログラムを自社のサーバに設置でき,そのサーバとJavaプログラムはインターネットを介して自由にアクセスできる。しかしKDDIのJava仕様では,Javaプログラムはどのサーバとも通信することができない。またJ-フォンの場合,当初はプログラムをJ-フォンのサーバに設置する必要があり,そもそも仕様の一般公開も決定していない。

MPEG-4再生端末はFOMA本格サービスから

 夏野氏は,「FOMAになってもiモードというアプリケーションは同じだ」と語る。FOMAでは最大384Kbpsというデータ通信速度が実現するが「スピードが速いということだけではソリューションの解にはならず,ユーザーのメリットにもならない」と,通信速度を生かすアプリケーションの実現がキーポイントであることを強調する。

 しかし,現在試験サービスであるFOMA単体では,これといって魅力的なアプリケーションが存在しないのも事実。FOMAならではのテレビ電話や「M-stage visual」機能が搭載された端末「P2101V」は,出荷が延期になっている(5月25日の記事参照)。

 もちろん,iモードサービスもFOMAで拡張される予定だ。これまでも大きく喧伝されていたのが,iモードサイトからMPEG-4動画を閲覧できる「iモーション」サービスである。この機能は試験サービス時の端末には実装されておらず,「今年後半の(FOMA)商用化の時には,MPEG-4再生ができる端末が出てくる」(夏野氏)という。

[斎藤健二,ITmedia]

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