「PDAはもはやブロードバンド時代だ!」――日本通信,法人向けデータ通信ソリューション発表

日本通信は6月4日,無線データ通信を主体とした,PDAを利用した法人向けソリューションを夏から本格的に展開すると発表した。

【国内記事】 2001年6月4日更新

 「無線データ通信が始まった」日本通信の三田聖二社長は6月4日,都内で行われた同社のPDAを用いたビジネスソリューション発表会において,そう切り出した。「今年度中に100Kbpsを超える無線データ通信サービスが,3つも(FOMA,来年度のHDR,AirH”)開始を予定されている」

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 同社は今回,無線データ通信を主体とした,PDAを利用した法人向けソリューションを夏から本格的に展開すると発表した。提供されるのは,「bモバイル」と呼ばれるさまざまな法人向けインターネットソリューションだ。

 その中の1つ「Fire Mail Plus」は社内メールサーバやファイヤーウォールなどの設備変更なしに,PDAから社内メールが利用できるサービス。また「アーリヤ UBQ」はエクスチェンジサーバやロータスノーツなどにPDAでアクセスし,社内メールやグループウェアを利用できるものだ。このほか,これらのサービスを既に組み込んだPDA(ザウルスやiPAQ Pocket PCなど)を,市販のものより2500円〜5500円をプラスした値段で販売するという。

 同社では既に携帯電話では上記のようなサービスをいくつか開始しているが,「モバイル回線の高速化などにより,PDAモバイルコンピューティングが十分“使えるレベル”に達した」(日本通信)ことにより,今回PDAでのサービス提供も発表したという。

企業ではPDAで無線通信が主流?

 同社はノートPCを「端末が高価,起動が遅い」,また携帯電話を「入力が煩雑,画面が小さい」として,いずれも企業の利用に最適でないとしている。

 一方PDAに関しては,コストや利便性,さらにはセキュリティの面で優れたデバイスであるとし,市場についても年間平均22.3%の成長率があると指摘している。

 既に触れたように,AirH"の定額無線通信サービス(5月16日の記事参照)も始まった。これは企業のコスト削減に大いに寄与する可能性がある。

 無線通信サービスが今後次々と開始される現状において,今後ビジネスマンが仕事で持ち歩くのはPHSおよび携帯電話と接続したPDAであるという同社の予測は,今後の無線通信の1つのかたちであるといえそうだ。

[杉浦正武,ITmedia]

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