バーテックスリンク,Lモードにも対応したコンテンツ変換サーバ

バーテックスリンクは,iモードやEZweb向けのコンテンツを各種プラットフォーム用に変換するサーバソフトをアップグレードする。Lモードにも対応するほか,配信先の端末に合わせてコンテンツをカスタマイズする機能も備える。

【国内記事】 2001年6月12日更新

 バーテックスリンクは6月12日,iモードやEZweb向けのコンテンツを各種モバイルプラットフォームに自動変換するサーバソフト「CAFEMOON C3GATE Server for Mobile Marketing Version 1.1」を6月20日から発売すると発表した。

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コンテンツ変換の概念図。実際にはCAFEMOON C3GATE Serverと管理コンソールは一体化している

 CAFEMOON C3GATE ServerはcHTMLやWMLで記述されたコンテンツを,iモード,J-sky,EZweb,Lモード,アステルといったプラットフォーム用に自動変換するサーバソフト。

 これまでStandard,Enterpriseエディションが発表されていたが,今回Mobile Marketingエディションを新たに追加すると共に,Enterprise,Mobile Marketingの両エディションでLモードへのコンテンツ変換を正式にサポートする。

シリーズ別,機種別にコンテンツをカスタマイズすることも

 HTMLやcHTMLで記述されたコンテンツを,別のプラットフォーム用に変換するソフトは多々あるが,Mobile Marketingの最大の特徴は,キャリア別・端末のシリーズ別・機種別にコンテンツをカスタマイズして配信できる点だ。

 これにより単純に1種類のコンテンツを変換するだけでなく,「特定キャリアだけに情報を配信したり,特定のメーカーの端末だけに情報を配信することもできる」(バーテックスリンク)という。

 Mobile Marketingにはグラフィカルに設定が行える「管理コンソール」が付属しており,ターゲット別に配信の時間や期間などを設定できる。「端末ごとにカスタマイズできる機能を持った他社製品もあるが,ユーザーインタフェースが作りこまれているのがMobile Marketingの特徴だ」(バーテックスリンク)

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管理コンソールを使って,J-フォンの「J-SH02」のみに特定の表示を行うようコンテンツのカスタマイズ設定を行うデモンストレーション

 CAFEMOON C3GATE Server Mobile Marketingは,既に静岡エフエム放送(K-MIX)が導入を決定している。静岡エフエム放送では6月29日からCAFEMOON C3GATE Serverを利用して,これまでiモードやJ-sky向けに配信していたコンテンツをLモードへも配信する予定だ。

 CAFEMOON C3GATE Serverは,3種類のエディションがあり,1CPUあたりの価格はStandard版が50万円,Enterprise版が150万円,Mobile Marketing版が300万円。加えて保守,データベースアップデートなどが年間20%となる。

[斎藤健二,ITmedia]

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