ドコモ,進化した悪質メールを発見

さまざまな対策にも関わらず,依然ドコモユーザーを悩ませる迷惑メール。今度はなんと自動で電話をかけるものまで,存在の可能性が明らかになった。

【国内記事】 2001年6月13日更新

 NTTドコモは6月13日,新たな「特定コマンド」を含んだ悪質メールが出現したことにより,13機種におよぶ端末で開封しただけで自動的に第3者に電話をかけたり,メールを送信したりする被害が生じる可能性があると発表した。現時点ではユーザーからの被害報告などはない。

 この悪質なメールに含まれる「特定コマンド」は,「詳しく説明すると当然実行できることになるので,どういうものか明らかにはできない」(NTTドコモ)という。この特定コマンドによって,メールを開封しただけで自動的に電話をかける/メールを送る/ショートメールを送信するなどの症状が起こる。

 電話をかける時点で“確認画面”が開く端末ならその場で「かけない」ことを選択すればよいが,確認なしに動作を実行してしまう端末では,メールを開封しただけで通話などを開始してしまうという。

 NTTドコモによると,確認なしに電話をかけてしまう端末としては「F502i」「F502it」「N502i」「N502it」「D502i」「SO502i」「N503i」「F209i」「N209i」「N210i」「N821i」「P821i」がある。

 また確認なしにメールを送信してしまう端末としては,「F502i」「F502it」「SO502i」「F503i」「F209i」がある。このほか確認なしにショートメールを送信してしまう端末として「N209i」があるという。

ドコモは対応策を発表

 これまでも「ここを押せ」といった指示に従うと110番に通報してしまうような悪質メールは存在したが,これはそのアドレスまたは番号を“押す”というユーザーの動作なしには通話を開始することはなかった。今回存在の可能性が指摘された悪質メールは,その操作すら必要としない点において一段と悪質さが増したといえる。

 NTTドコモは今後,7月以降発売予定の新機種については悪質メールが機能しないように対応する。

 現行機種のユーザーには,「所在不明のメールは開封しない」「第3者に自動発行された場合,通話終了ボタンを押し通信を中止する」「第3者に自動メール転送された場合は,クリアボタンなどを押し通信を中止する」「端末が動作しないように見える場合,端末本体から電池パックをはずし,改めて電池パックを取り付けるなどの操作を行う」ことを呼びかけている。

[杉浦正武,ITmedia]

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