写真公開:実在した「進化した悪質メール」とその対策(1/2)

先日ドコモが存在の可能性を示唆した悪質メールは,やはり実在した。写真でその実態を明らかにするとともに,その対策を探る。

【国内記事】 2001年6月25日更新

 ある日,編集部に匿名でメールが届いた。そのメールにはこう書いてあった。「これが噂の“特定コマンド”による悪質メールです」

 それはドコモが存在の可能性を発表しながら「現時点でお客様から被害等の申告はない」とする,“進化した悪質メール”(6月13日の記事参照)の実物だった。

開封した瞬間,電話がかかった!

 送られたメールはドコモが発表したもののうち,「開封した瞬間電話をかけるメール」と「開封した瞬間自動でメールを送信するもの」の2種類。PCで受信する場合はもちろんなんともないが,特定の携帯電話に送れば症状が起こるという。早速編集部ではドコモが被害が生じる可能性があるとした「N502it」で試してみた。受信したメールをボタンを押して「開封」したその瞬間。確かに電話が,送信者が指定した番号にかかったのである。

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一番上の,「強制電話メール」がそれ。自動で電話をかけてしまう

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あわてて電話を切断すると,このように空っぽのメールが表示される。これでは受信者は何が何やら分からない

 具体的な現象としては,開封した瞬間,iモードが切断され自動で電話がかかる。慌てて電話を切断すると,上のように空の内容のメールが表示される。

 ここで興味深いのは,このメールは削除することができないという点だ。N502itユーザーならお分かりだろうが,普通は受信したメールを閲覧する場合,下のほうに「Menu」の文字が見えている。ところがこのメールではMenuが表示されていない。これでは削除する操作に移れないため,この気味の悪いメールは受信ボックスに居座ったまま。しかももう一度このメールを閲覧すると,またしても同じ番号に自動で電話がかかってしまうのだ。

 さらにこのメール,いったん開くと次の操作に移れない。普通N502itでは左右のボタンを押すと,受信したほかのメールの閲覧に移ることができるのだが,このメールを開いた画面では左右を押しても何の反応もない。いわば“フリーズ”したような状態になって,通話終了ボタンを押していったんメイン画面に戻らなければならないはめになるのだ。なんともやっかいなメールだ。

SO502iでは反応なし?

 この強制電話メールだが,編集部にあった「SO502i」ではなんの反応もなかった。開封してもドコモのいう「特定コマンド」部分が文章となって表示されるだけで,自動で電話もかからないし,普通に削除することができる。

 さらに,今回匿名の人物から送られてきたメールには「自動でメールを送信する」ものもあったが,こちらはN502it,SO502i共に全く反応なし。機種によって明らかに反応が異なるようだ。

 さて,この迷惑なメールの対策を考えてみよう。このメール,実は簡単な操作で防ぐことができるほか,削除することだってできるのだ。

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