リネオ,Linuxベースの小型端末向け組み込みOSを発表

リネオは6月26日,PDAおよび携帯電話向けとしてLinuxベースの組み込みOS「Embedix Plus for SHD」を発表した。

【国内記事】 2001年6月26日更新

 リネオは6月26日,PDAやブラウザフォン向けに,基本および拡張機能を持つLinuxベースのOS「Embedix Plus for SHD(Smart Handheld Devices)」を発表した。8月より発売するという。

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リネオの牛山美信社長

 同社は既に小型デバイス向けLinuxとして,8MバイトRAM,3MバイトのROMまたはFlashメモリを必要とする「Embedix Linux」を開発していたが(2000年1月27日の記事参照),今回発表されたEmbedix Plus for SHDは統合プラットフォームであり,その上にさらにJava VMや各種アプリケーションを搭載したトータルなOSとなる。

 MIDPに対応しており,ARM系・MIPS系をはじめとするハンドヘルド用プロセッサをサポートする予定。PIM機能やブラウザなどのコンポーネントを装備しており,さまざまな小型端末に搭載が可能だ。プラットフォームの詳細は以下のとおり。

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 牛山社長は「基本的には携帯電話やPDAなどに搭載することを考えているが,望まれればデジタルカメラなどに搭載することもできる。その場合は必要なものだけにして,余分なアプリケーションなどを除くなど柔軟に対応できる」と語る。価格についても同様に,カスタマイズしだいで変化するという。

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ブラウザの機能も備える。マシンは仮のもの

Palm OSやWindows CEに対する優位性

 ほかのOSに対する優位性として,リネオが挙げたのは以下のような点だ。

 まずほかのLinuxベンダーと比較した場合,「本製品だけがJava VMなどを含むトータルな仕様になっている」。またPalm OSと比較した場合,「本製品はより安価であり,オープン標準であるLinux/Java準拠の仕様になっている」。Windows CEと比較した場合,「Javaを直接サポートしており,データ同期やセキュリティ技術を含めたより企業向けのソリューションを提供できる仕様になっている」という。

 リネオが提携するパートナーは,ブラウザ部分でACCESS,Java VMでインシグニア,文字入力の部分において「ATOK Pocket」を提供するジャストシステムなど。今後このほかにも,各技術分野においてさまざまなパートナーと提携する予定だ。

 なお同社は,明日からお台場ビッグサイトで開催される「第4回 組み込みシステム開発技術展」で展示を行うという。

[杉浦正武,ITmedia]

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