モバイル生保レディはCrusoeがお好き

Crusoeのバッテリー駆動時間の長さは,実は営業の現場と相性がよい。太陽生命において,Crsoe搭載のノートPCが導入された事例について見てみよう。

【国内記事】 2001年6月26日更新

 6月14日,Transmetaの主催で行われた「Crusoe Seminar 2001」で,太陽情報産業の関本一憲営業管理システム部長は太陽生命の保険勧誘員の営業におけるモバイルの導入について講演を行った。

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 同氏によると4月から太陽生命の1万人の保険勧誘員が,営業時にCrusoe搭載のノートPCを持って説明を行っていた。保険商品の説明などにあたり,PCの画面を示しながら営業活動を行っているという。

8時間のバッテリー

 生命保険業界では従来から,営業がノートPCをもって顧客に勧誘活動を行っていた。しかし今回は,よりバッテリーを長持ちさせるべくCrusoe搭載型のPCを採用したという。

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 太陽生命の営業用として,母体となるノートPCに採用されたのは富士通の「BIBLO」。これをカスタマイズして営業専用のノートPCにした。開発にあたっては軽いこと,カラーであること,画面をペンポインティングで操作できることなどが要求として挙げられた。

 上記のカスタマイズのために要したのは6カ月。「急がせて作ってもらった」と関本部長は語る。できた製品はTFT液晶8.8インチ,重さ約1キログラム。営業の際にいちいち起動しているのでは遅いとして,朝起動してからは「スタンバイモード」で持ち運ぶことにした。この状態でラージバッテリーを接続して8時間持つ。「とりあえず一日の営業時間の間は持続する,バッテリー駆動時間になった」(関本部長)

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会場で示された地図ソフト

 このノートPCにはNotesがインストールされているほか,営業回り中,現在位置の把握に便利な地図ソフト,および顧客の誕生日や契約日などを記銘するためのPIM機能を備えたソフトが入っている。これ以外のPCとしての機能は使用できず,たとえばWindowsマシンで通常左下にある「スタート」のボタンなども一切見当たらない。使用できる機能はあくまで生命保険の商品説明と,ビジネス用のPIM機能に特化しているのだ。

今後第2次開発も

 関本部長によれば,「現在導入して2カ月が過ぎ,やっと現場が慣れた段階」という。しかし太陽生命ではこの取り組みに乗り気であり,今後第2次の開発を行う予定であるという。

 Crusoeのバッテリー寿命の長さはモバイル営業向きといえる。今後Crusoe搭載のデバイスを用いた営業活動は,ますます増えるだろう。

[杉浦正武,ITmedia]

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