三菱もFOMA端末。富士通は800/1.5Gデュアル端末も？──TELEC

この秋は新技術を搭載した端末が続々登場する。NTTドコモのFOMAの本格サービス開始に加え，KDDIは「cdma2000」をスタートする。それらの端末がだんだん見えてきた。

【国内記事】

2001年7月3日更新

　5月30日に試験サービスが開始されたものの，端末が予定通り提供されなかったり（5月25日の記事参照），出荷後の端末が回収されたり（6月15日の記事参照）と，本サービス開始を4カ月後に控えながら，“実験”の色が未だに抜けないNTTドコモのFOMA。

　しかし10月の本サービス開始をにらんで，そこに三菱電機の名前も挙がってきた。

申請者	名称	証明月日
三菱電機	FOMA D2101V	6月12日

　TELECを6月12日に通過したのは，三菱電機の「FOMA D2101V」。型番を見ると，松下の「P2101V」と同じくビジュアルタイプの端末のようだ。

　NTTドコモは11社とFOMAの製造を契約したと言われており，松下，NEC，東芝，ソニーなどが既に“FOMA端末の開発”を明らかにしている（3月26日の記事，4月24日の記事参照）。

富士通，800M/1.5Gのデュアル端末？

　富士通も面白そうな端末を発売するようだ。「800M/1.5GAPRICOT」という名称でTELECを通過したのは，どうやら800MHzと1.5GHzのデュアル端末。認証も，800MHzと1.5GHzの両方で取得している。

申請者	名称	証明月日
富士通	デジタル 800M/1.5GAPRICOT	6月15日
富士通	ムーバF671i	6月1日

　800MHzとは，ドコモやauの携帯電話が利用している周波数。1.5GHzは，ツーカーグループやJ-フォン，ドコモのシティフォン（用語）で利用されている。

　NTTドコモは「（800MHzと1.5GHzの）デュアルバンドの電話機を今年度中に導入し，利用者から見るとどちらの周波数を使っているのか意識しないで利用できるものを投入する予定」と語っており（5月11日の記事参照），この富士通製の端末がそれである可能性は高いだろう。

　また，富士通は「ムーバF671i」という端末もTELECに出している。詳細は不明だが，iモード端末であることは間違いない。“6xxシリーズ”としては，耐水性能を備えた「R691i」（2月19日の記事参照）が既に発売されている。

cdmaOneの“3000番台”とは？

　また，auのcdmaOne端末とおぼしき名称も発見した。

申請者	名称	証明月日
日立製作所	cdmaOne C3001H	6月14日

　この「C3001H」とはいったい何か？ 現在cdmaOneの端末は数字3桁。4桁は大きな機能変更の可能性もある。

　KDDIは秋に「1x」（用語）の導入を予定している。これは「cdma2000」とも呼ばれる第3世代携帯電話に導入される技術の1つで，144Kbpsを実現する高速通信方式だ。ちなみにFOMAの型番は「N2001」などという名称。“向こうが2000番台ならこっちは3000番台”という意図が感じられなくもないが……。

[斎藤健二，ITmedia]

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