iアプリは4強コンテンツの1つに──アプリ★ゲットとソフトバンクV

現在,携帯電話の人気コンテンツといったら「着メロ」「待ち受け画像」,そして「出会い」。まだ全端末の十数パーセントの普及率ながら,iアプリは4位に食い込んできている。

【国内記事】 2001年7月23日更新

 スパイシーソフトが運営する「アプリ★ゲット」は7月23日,iモード一般サイトの検索,ランキングサービスを展開している「ソフトバンクV」にて「iアプリランキング」を開始したと発表した。

出会い,着メロ,待ち受けに続く第4の人気コンテンツに

 ソフトバンクVがiアプリのランキングサービスを始める背景には,iアプリの高人気がある。「出会い,着メロ,待ち受けに続いてiアプリは4番目にアクセスが多い」とソフトバンクVを運営するソフトバンクパブリッシングの市原達也氏は語る。

 現在,iアプリ対応端末の契約台数は466万(7月22日・NTTドコモ発表)。これだけ見れば大きな数ではあるが,iモード契約者数2577万2000からみるとたかだか18%に過ぎない。「(iアプリ対応端末ユーザーは18%しかいないのに)アクセス数で4番目にくるのはすごい」(市原氏)

 この状況を,スパイシーソフトの小原聖誉副社長は「iモードの初期の頃と似ている」と分析する。iモードサービス自体も,100万人を突破するのに6カ月かかっている。現在約1カ月で100万人の新規加入者を獲得しているのに比べると,当初の歩みは速いとはいえないものだった。iアプリに対するユーザーのリテラシーが上がれば,今後も爆発的に伸びる……そうした読みがあるようだ。

iアプリの販売は次世代に期待

 NTTドコモの課金代行を利用しない,いわゆる一般iアプリに対して,スパイシーソフトをはじめ,ギガフロップスなどが大手IPSと組んで販売チャネルを提供し始めている(5月24日の記事6月22日の記事参照)。アプリ★ゲットもBIGLOBEの課金システムを使って,現在42本のiアプリを販売しているという。

 今後,一般iアプリ市場がさらに発展するために,期待される点が2つある。

 1つは,次世代のiアプリ仕様だ。「(iアプリのファイルサイズが)30Kバイトになると単価は5倍になるのではないか」と小原副社長は語る。現在10Kバイトのiアプリのファイルサイズ制限が30Kバイトまで拡張されれば,かなり作り込みができる。その際には現在数百円で販売されているiアプリをもっと高い価格でも販売できるかもしれない。

 もう1つは,J-フォンとKDDIのJavaの公開だ。両社ともにJavaの仕様としてはドコモのiアプリより自由度を高めており,ファイルサイズ制限も緩やかだ。現在は公式コンテンツとしてしかJavaを利用できないが,両社ともに秋には“次期フェイズのJava”に移行すると語っており,その際には一般の開発者が作成したJavaを楽しめるようになる(6月21日の記事参照7月4日の記事参照)。

 503iシリーズの衝撃的なデビューの後,盛り上がりが一段落した感のあるiアプリ,携帯Java。しかしユーザー数は着実に増え,人気コンテンツの1つとして地位を築いてきた。秋から冬にかけて,更なる携帯Javaの進化が期待される。

[斎藤健二,ITmedia]

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