Bluetoothのホットスポットサービス，一般のユーザーにも開放を目指し延期

6月19日に発表されたBluetoothホットスポットを利用した接続認証実験は，開始時期を8月27日に延期することになった。

【国内記事】

2001年7月31日更新

　B.L.T.プロジェクト事務局は7月31日，日本エリクソン，丸紅，ハンドスプリングの3社が手を組んで6月19日に発表したBluetooth接続認証実験「B.L.T.」について，開始を8月27日に延期すると発表した。理由は接続方式の変更のため。一般のユーザーも参加可能なオープンな試験環境へと接続方式を変更するのだという。

　このサービスは「Marunouchi Cafe」および「So-net Cafe」にアクセスポイントを設置し，Bluetooth機能を備えたPDAやPCにインターネット接続やストリーミング動画，位置依存型コンテンツの配信を行うというもの。

　発表時点ではカフェ店内に据え付けたPDAやPC，およびモニターに貸し出したモバイル機器など，限られた端末しかコンテンツにアクセスできない方式を予定していた。しかし今回，「モニターを含め各方面から要望があったため」（B.L.T.事務局）一般のユーザーが所有するBluetoth搭載端末からもコンテンツにアクセスできるように接続方式を変更するのだという。

●不可解な延期？

　延期についてB.L.T.事務局では“よりよいサービスの提供を目指している”という姿勢を強調する。

　「（一般のユーザーにもコンテンツ接続させるような配信は）もともといつかやろうと思っていた。登録をしたユーザーなら，誰でも無料でコンテンツを楽しめる」

　「コンテンツ配信は，丸の内のほうでは10人程度，So-netの方では20人程度受け入れられることになる。盆明けには一般のユーザーの接続方法および登録方法，接続確認のとれたBluetooth端末などについてホームページ上で開示したい」（B.L.T.事務局）

　今回の変更で，配信されるコンテンツの内容などは変わらないという。

　コンテンツ配信というからには，コンシューマーを巻き込んだ認証実験にすることが必須。その意味ではこのサービスは，初めからこうすべきだったといえるかもしれない。

[杉浦正武，ITmedia]

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