米国の調査会社DisplaySearch，携帯端末向けLCDの出荷数と今後の予測を発表

【国内記事】

2001年8月7日更新

　フラットパネルディスプレイ市場の調査とコンサルティングを専門に扱う米国の調査会社DisplaySearchは8月6日，携帯電話，PDA，ハンドヘルドPC，カーナビゲーション，デジタルカメラ，ビデオカメラの6分野に使われるLCDの出荷レポート「Quarterly Small/Medium LCD Shipment Report」を発表した。

　このレポートによると，PDA，スマートフォン用のディスプレイの出荷数は前期 (Q101) に比べて38％減少して257万台，売上高は28％ダウンの9300万ドルだった。需要の伸びが鈍かったことが原因で単純マトリクスディスプレイモデルのチャネル在庫数が増加したため，全体的な減少につながったという。

　モノクロLCDの出荷数は52％減っているという結果が出たが，PDA市場に占めるカラーデバイスの割合が31％ (Q101) から47％ (Q201) に上昇した結果を受け，アクティブマトリクス液晶ディスプレイ (AMLCD) は6％アップと好調だった。レポートは，市場におけるCompaqのシェアが10％から19％に上昇したのに対し，Palmのシェアが約60％から27％に下降したことにも関係があるとしている。

　携帯電話用ディスプレイの出荷数は，前期比3％ダウンの8000万台。売上高は18％減少して8億1100万ドルだったという。携帯電話市場におけるカラーディスプレイの出荷数は前期の9％から14％に上昇した。パネルメーカーのシェアは，EPSONが30％，Samsung SDIが16％だった。EPSONは，携帯電話メーカー首位のNokiaのディスプレイ6割以上に使われている。携帯電話用ディスプレイのメーカー別の調達数では，Nokiaが37.1％，Motorolaが13.3％，Siemensが7.3％，Samsungが5.2％となっているが，AMLCDの調達数ではNECが55％と圧倒的だったという。

[ITmedia]

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