小さくて上品な姿はまるで“お嬢様”??──SO210iインプレッション(2/3)家電メーカーならではの,練りこまれた操作体系主な操作はセンタージョグと左右2つづつ,3つのボタンで行う。センタージョグは押し込むとメニューが出て,回転させると電話帳になる。使用頻度の高いメニューを1つのボタンの「違う操作」に混ぜていることから誤操作を起こしやすそうにも思えるが,実はなかなか考えてある。 本来,センタージョグをはじめとするジョグダイヤルは,大量のデータ(メニュー)を選択するのに向いている。ケータイでいえば「電話帳」と「設定メニュー」だ。さらに,多くのユーザーにとって,最も使用頻度の高いのは「電話帳の閲覧」だろう。 そのためだと思われるが,センタージョグによる「電話帳」検索は「ジョグを回転させる」(指を乗せて滑らせる)という操作で呼び出し,メニューは「ジョグを押す」という,違う操作で呼び出すようになっている。 また,ジョグダイヤルは「押す」と「回す」を兼ねた操作部であることから,「押しそこねて回してしまう」ことが起こりやすい。逆に「回しそこねて押してしまう」ことは「スイッチとしての適度な固さ」で起こりづらい。 実はSO210iのジョグ部は,本体の小型化に影響されたのか 「押す」という操作はお世辞にもやりやすいとはいえない。ジョグの幅が狭いことから,左右に隣接している左右アローボタンも同時に押してしまいそうになるからだ。 しかし筆者の実験からの憶測でしかないが,ジョグを押すときに間違って左右アローのどちらかを同時に押しても,「ジョグ」を押したという操作が優先されているようだ。 また「ページめくり」には本体最下部の「マナー」と「メモ」ボタンで兼用している「ページめくりボタン」を押さなくてはならないのも残念だ。親指で操作しているジョグからページめくりボタンまではあまりに遠い。直感的な操作はそこで途切れてしまうため。これはいただけない。 たとえば「ページめくり」は「ジョグを押しながら,回す」などの,さらにジョグと連動した形の操作が良かったのではと思われるが……。今後の工夫に期待したい。 数字ボタンの押し心地は……残念ながら,いま一つボディが小さくなると必然的にボタンの間隔が詰まってくる。本体の面積が小さくなればなるほど,ボタン同士の間隔を詰めるしかなくなる。これは「押し深さ」である縦方向でも同じであり,SO210iでは,数字ボタンに軽いクリック感はあるものの,ストロークとして十分な感触のあるキーには思えない。 一般的には,物理的な「押し込みの深さ」が操作の確実感を感じる部分だ。たしかにこれだけケータイの薄型化が進むと物理的なストロークは望むべくもない。だが,ストロークは短くとも適度なクリック感をボタンに与えればいいのではないだろうか。残念ながら,SO210iはクリック感もしっかりしたものではなく,筆者にはいま一つ。 コスト? 大きさ? 要因はともかく,バックライトがないとツラい液晶SO210iを触っているとすぐに気がつくことがある。カラー液晶は普通に使っているとキレイなのだが,その「キレイ」な絵を見せてくれるバックライトがなかなか消えない。実測したところ1分30秒のタイムアウトで消灯しているようだ。 また,通話中の液晶表示は意味がないはずだが,そのときにもバックライトは消えない。合理的に考えれば,非常に電池を消費するバックライトはあらゆるところでケチケチしたほうがいいと思うのだが。 通話時に消灯されないことは別としても,一分半もの長い時間キー操作がなくとも待ち続ける理由は,どうも液晶そのものにあるようだ。SO210iの液晶は半透過型で,バックライトがなくても自然光で見える。バックライトがあるとなお見やすい……はずなのだが実際はバックライトが消えるとほぼ実用に耐えない。
バックライトは各部のキーを押したとき,あるいは折りたたみを開けたときにオンになる。電池の残量が少ないときには,すぐに閉じることが唯一の対策だ。それでもそろそろマズい,となれば,「設定」ー「画面設定」ー「ディスプレイ照明」のメニューから「照明設定」をオフにすることだ。その際には,かろうじて見えるレベルとはいえ半透過型の液晶であることが意味をもつ。 モバイルショップ
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