今度はモバイルビデオだ! ザウルス「MI-E21」ファーストインプレッション(1/3)

シャープは8月22日,ザウルスの新モデル「MI-E21」を発表した。発表会で実際に触れた実機のインプレッションを報告しよう。

【国内記事】 2001年8月22日更新

Photo

持ち歩く「過激なエンターテイメント」マシン

「MI-E21」には「過激なくらいエンターテイメント」というコピーが付いており,音楽と動画再生の機能を強化している。別売りのビデオレコードカード「CE-VRC1」をザウルス本体のCFカードスロットに挿し,ケーブルをテレビやビデオデッキのAVポートと接続するだけで,簡単に動画を取り込めるというのが最大の魅力だ。

「MI-E21」で採用された動画フォーマット「Nancy」を使って記録された動画は,非常に滑らかで音声も美しい。例えば,テレビ番組を録画するという機能はPalm OSを搭載したCLIE「N700C」でも実現しているが,画面の中の人物の表情や,多少暗い映画などの映像は判別が難しく音声で内容を判断するレベルの画質であった。「MI-E1」「MI-E21」で採用された「MPEG-4」形式の動画の場合も,細かいシーンなどを見るには,やはり見づらい部分もあった。ところがこの「Nancy」の画像は「テレビを見ている感覚で」見ることが可能なレベルに達している。

「ビデオレコードカード」と「MI-E21」を利用した予約録画も可能だ。カードをスロットに挿してケーブルをつないだら,本体にある「予約録画」というメニュー項目を開いて時間をセットする。テレビに直接つなぐ場合にはテレビの電源を入れておけばいい。ビデオの場合にはビデオであらかじめタイマーをセットし,録画する直前にONになるように設定すればいいだろう。

 ケーブルも,ゲーム機をテレビにつなげる程度の簡単さで接続できる。そのほかの操作はボタンを押すだけ。ほぼ家電感覚で利用できるのだ。

 気になるのは,この「Nancy」というフォーマットが,あまり一般的でないという点。例えば,テレビ録画はSDカードスロットにSDカードかマルチメディアカードを入れ,そのカード内に録画することになるのだが,この画像をあとでPCに取り込むことは実質不可能なのである。PCとの互換性を維持したい場合には,すでに市販されているビデオレコーダ「CE-VR1」を使ってMPEG-4形式で録画することになる。つまり,どちらかを選ぶことになるのだが,ビデオレコードカード「CE-VRC1」の価格が2万4000円,ビデオレコーダ「CE-VR1」が3万5000円と高価なため,選択に悩むことになりそうだ。

筐体は手のひらにしっくり収まるサイズに

 まずは本体のデザインを見ていこう。「MI-E21」では「MI-E1」と同じ樹脂素材の上に塗装が施されている。

 フロントのボタンのデザインが変更され,シャープな印象になったためか,前機種と同じ素材でありながら見た目の印象が,より「金属っぽく」感じられる。ややツヤ消しのこの質感はPDAでいうとソニーのCLIEに似ているかもしれない。カラーはシルバーメタリックで男女問わずに持ち歩ける色だ。

Photo
「MI-E21」本体ボタン部分

 実際に手に持ってみると,手のひらに収まりやすくなっていることを実感できる。これは,従来のモデルよりも7.5ミリ幅を狭めたことにより,ホールド感が向上したことによるもの。電車の中で立ったまま使うなど,片手でしっかり持ちたいときに,この幅は結構重要なポイントとなる。「MI-L1」では,やや幅が広いため,次第に手が疲れてきてしまうのだ。

次のページへ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!