F503iS,iアプリ性能も大幅向上──ベンチマーク結果

iアプリ性能が大幅に向上したことで,「F503iS」はiアプリを楽しむのに最適な端末に仕上がった。保存件数の多さ,専用のiアプリが150本以上も用意されていることも要チェックだ。

【国内記事】 2001年8月23日更新

 iアプリ保存件数に定評のある富士通製の携帯電話として,折りたたみ型の最新機種「F503iS」が登場した(8月14日の記事参照)。「iアプリボタン」が新設されたり,iアプリ保存件数が最大75件に拡充されたりと,基本スペックの向上以外に,さらにiアプリ機能が強化されたのが特徴だ。

iアプリ速度は?

 しかしiアプリの動作速度はどうだろうか? 最初のiアプリ対応機種である「F503i」ではグラフィック描画などが低速で,特にアクションゲームなどは動作が厳しかった(2月21日の記事参照)。

 F503i以後に登場したほかのiアプリ対応機種は,大幅に動作速度が向上しており,約2カ月後に登場した「SO503i」では実に数倍もの高速化が実現された(3月21日の記事参照)。最新型のF503iSのiアプリ性能はどのくらい向上しているか,スパイシーソフトが公開しているベンチマークプログラムを使い計測してみた。

 503iシリーズもF503iSで7機種目。今回は比較対象として折りたたみ型の3機種を選択した。

*以下のグラフは,それぞれのテスト項目ごとに4機種を相対的に表したものです。それぞれのベンチマークテストプログラムは,「アプリ★ゲット」から入手できます

グラフィック

 F503iの最大のネックだったGIFの描画速度が大幅に改善されたのが分かる。多くのテストで「N503i」を上回った。未だにほとんどの場合,最速をマークしているのはSO503iだが,その差は従来ほど大きくなくなってきている。

I/O処理

 スクラッチパッドとのデータのやり取りの速さを測るテストでも,やはりN503iと拮抗している。F503iでは,I/O処理でもGIFに関連した項目の遅さが目立っていたが,F503iSでは大幅に改善された。

JavaVM(CPU)

 演算性能などを見ると,これまたN503iに拮抗している。多くのテストではSO503iが最高速だが,F503iSも速い。折りたたみ型のみで比較すると,P503iSがほかに比べて遅めだ。

ヒープメモリ

 ヒープメモリの値のみ,長いほうが優秀だ。ここでは,潤沢にメモリを搭載している富士通端末の強みがいかんなく発揮されている。F503iに近い値が出ているようだ。

iアプリを存分に楽しめる端末

 F503iSのiアプリは,“実行速度があまりに遅い”という欠点が解消され,十分に実用的な速度を達成している。これに加え,応答性に優れたTFT液晶の採用によりアクションゲームなども快適に楽しめる。

 さらにiアプリ関連要素として,以下のようなF503iSならではの特徴を持っている。

  • iアプリ保存件数30〜75件
  • ゲームなどの操作がしやすい分離型十字キー
  • iアプリボタンの設置
  • 150本以上にのぼる専用iアプリ

 特に「@Fケータイ応援団」に登録された,150本を超える数々の無料iアプリは魅力たっぷりだ(iアプリリスト)。F503i,F503iS専用のネットワークゲームなども登場する予定。

 1つだけ難点を挙げるとすれば,非常に多くのiアプリが保存できるにも関わらず,フォルダ分けなどの管理ができない点だ。iアプリリスト画面では,せっかくのページ送りボタンも機能せず,上下キーでひとつひとつ探さなくてはならない。

 とはいえ,“iアプリを楽しむならF503iS”ということは確実にいえそうだ。

[斎藤健二,ITmedia]

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