QualcommとNortel Networks,エンドツーエンドのモバイルIP電話実験に成功QualcommとNortel Networksが3Gネットワークに必須の技術モバイルIPを実現したことで,携帯通信会社やコンシューマーは新たな利点を得られることになりそうだ。
Qualcomm(用語)とNortel Networksは8月22日,第3世代(3G)CDMA2000 1xを使ったエンドツーエンドのモバイルIP電話実験に,業界で初めて成功したと発表した。 モバイルIPは,パケットネットワークを介してデータ転送を行う技術。この実験は,QualcommのモデムチップMSM5105とNortel Networksのワイヤレスインターネットインフラ機器を利用して行われ,ワイヤレスネットワークのデータ機能の拡張性や,ワイヤレスパケットネットワークを介した連続ローミングを実証した。両社がネットワーク内とネットワーク外のPDSNトラフィック転送の実験に成功したことで,3Gの携帯電話にはIS-835標準のような相互運用性が必要であることが明らかになった。 現在のCDMAパケットデータサービスには限界があるが,モバイルIPはユーザーが建物やネットワークを移動する場合でも,ワイヤレス対応デバイスやノートPCなどを使ってWebやデータサービスに連続してアクセスできるようにする。 モバイルIPは,インターネットへのモバイル接続が求められる3Gネットワークに必須の技術で,パケットデータサービスのユーザーのワイヤレスインターネット接続を実現する。モバイルIPが可能になれば,携帯通信会社はネットワークを通じてユーザーに応じた個人サービスを提供できるので,新たなビジネスチャンスが見込めるという。コンシューマーにとっても,従来に比べてコストが安く済むので利点が大きい。 QualcommとNortel Networksが提供するモバイルIPは,MSM5105,MSM5100,CDMA2000 1xのチップセット,システム用ソフトと,Nortel Networksの3Gインフラにサポートされる。MSM5105チップセットは生産中で,MSM5100チップセットのサンプルは現在出荷されている。システム用ソフトは,今年第3四半期中に利用可能となる。 [ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |