フレックス・ファーム,地図情報を簡単に利用できるモバイルソリューション「X-Synergy」

もうライセンス料を気にする必要はない? フレックス・ファームの「X-Synergy」を利用すれば,地図のデータ部分だけを従量課金で利用できる。

【国内記事】 2001年8月28日更新

 フレックス・ファームは地図情報を簡単に利用できるモバイルソリューション「X-Synergy」を9月から提供する。

 X-Synergyは,営業支援システムや介護業務,配達業務などを携帯電話やPDA,ノートPCから利用可能にするモバイルソリューションを実現するためのソフトウェア群。ユーザーインタフェースはWebベースで,iモードやEZweb,J-skyといった各種ブラウザフォンにも対応する。

すべてのデバイスに対応

 X-Synergyの特徴の1つはマルチデバイス対応だ。携帯電話への対応は,単なる“iモード対応”ではなく,ひとつひとつの機種ごとにコンテンツを細かく対応させられる。フレックス・ファームが得意とする,実機で調査された表示可能文字数や対応画像フォーマットの情報が生かされている。

 開発ツールもPDA向けに専用のインタフェースセットが用意され,「ペン入力など“見られる”だけでなくナビゲーションも考慮し,ネット家電やPDAもサポートしている」(フレックス・ファーム)という。

プロダクトとサービスの融合

 もう1つの特徴は簡便に利用できる地図情報が用意されていることだ。アプリケーション開発キットに含まれる地図用のタグを使うだけで,地図を利用したアプリケーションを独自開発できる。

 通常,地図を利用したアプリケーションを開発しようとすると膨大なライセンス料が発生してしまう。X-Synergyでは地図自体はフレックス・ファーム側が管理し,一回ごとにデータをASP的に提供する形を取ることでこれを解決した。料金は「1回,10円とか20円」(フレックス・ファーム)といった従量課金を予定している。

 「X-Synergyはプロダクトとサービスのハイブリッド製品。(地図情報のようにデータを製品に組み込んで販売するには)コスト的に無理がある部分をサービスにした」(フレックス・ファーム)

携帯各機種の情報も提供

 またX-Synergyとは別に,フレックス・ファームは携帯電話の各実機の詳細情報の提供も行う。

 従来,携帯電話向けコンテンツを開発する場合,そのコンテンツが機種ごとにどのように見えるか調べるために機種ごとの詳細な情報が不可欠だ。表示可能文字数や対応画像フォーマット,画像サイズなどは各機種ごとに異なっており,一般に公開されているスペックだけでは不十分だという。

 フレックス・ファームは,これらの情報をデバイス・プロファイル・サービス(DPS)という商品として9月から販売する。価格は,コンテンツ開発などの目的として使用する場合,年間60万円から。また外販する製品に組み込むなどの目的で使用する場合は別の価格設定が用意されている。

[斎藤健二,ITmedia]

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