究極への挑戦――至高の携帯電話,N503iS(1/2)

先日発売されたばかりのNEC製「N503iS」。それは期待に違わず,使うものの心を魅了する端末だった。液晶や機能面についてレビューをお届けする。

【国内記事】 2001年8月28日更新

 正直に言おう。この携帯電話は美しい。背面液晶を搭載し,液晶画面も目が覚めるような明るさ。機能面も優れており,筆者が見てきた中で“画面表示および使い勝手の評価”は間違いなく一番といえる。以下にその詳細を語ろう。とにかく個人的にも気に入った端末だ。

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明るさ倍増のディスプレイ

 まず特筆すべきは液晶ディスプレイの明るさだ。8月17日の記事で写真を掲載したのでそちらも参照してほしいが,同じNEC製「N503i」と比較してもはるかに明るくなっているのが分かる。高輝度,中輝度,低輝度の3種類の設定が可能だが,低輝度に設定してもN503iより明るい。

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左がN503iS,右は同じNEC製のN503i(N503iSは高輝度に設定)

 スペックとしては“4096色TFT液晶”となる。N503iでは半透過型4096色TFD液晶だったが,これほどの進化があるのかと驚くばかり。現在ドコモでTFT液晶を搭載している端末は富士通,ソニー,NECの3タイプがあるが,その中でも最高クラスの明るさであることは間違いない。

 これだけディスプレイが明るいとバッテリーの消費も多いかと思われるが,そのせいか「省電力/スクリーンセーバー」機能が用意されている。これは,2分から20分のあいだ(設定による)何も動作が起こらないと,自動で画面が暗くなるというもの。

 こうした省電力の努力によるものだろうか,公式のスペック表では連続通話時間約135分,連続待受け時間約460時間はN503iと同じ。バッテリー容量も,電池パックの型番が変わって流用こそできないものの,容量は「600mA」と違いはない。

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省電力/スクリーンセーバー機能。スクリーンセーバーには各種アニメーション設定が可能

背面液晶部はこだわりのしかけが

 今回,N503iSのデザインとして大きく変わったのが,背面液晶を搭載したこと。背面液晶部にはアナログ時計3種,デジタル時計1種を表示させることが可能だ。通話中および着信時に液晶を光らせるよう設定できるほか,メールか電話かに応じてiモードエンプレムを“光り分けさせる”ことも可能。欲をいえば,かかってきたユーザーに応じてエンブレムを光り分けさせることができればよかったところだが,この機能はカバーされていない。

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筆者のお気に入りは「アナログ時計2」。ローマ字の時計がかなりキマッている

 電話がかかってくれば,もちろん番号や名前を表示させることができる。特筆すべきは,メールが届いた時に内容をテロップのようにスクロール表示させることが可能な点。折りたたんだままでもメールや電話の概要をつかむことができるわけだ。

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テロップが流れる。メール差出人はもしかして……?

 不在着信やメールなどがある時は,上の方に付属した着信ランプが設定した色に光って知らせる機能もある。なお,折りたたんだ状態で本体横の「メモ/確認」ボタンを押すと,着信があるかどうか,メールがあるかどうかを声で知らせてくれる機能も健在だ。「不在着信あり『す』『ぎ』『う』『ら』さん」などと端末がしゃべって教えてくれる。ちなみに人の名前を読み上げるところがかなりぎこちないのはご愛嬌。

メニューは好印象,分かりやすい構成

 NECといえば個人的に,メニューが分かりやすいイメージがある。N503iSのメニューは基本的にはN503iとほぼ変わりなく,メニューボタンを押すと6個のアイコンが表示される。

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 と,なにげなく書いたが,携帯電話の機能が複雑化する昨今,6個にメインの機能をすっきりと分類している点は評価できる。「P503iS」などでは「ヘルプ」「ネットワーク」「設定」「セキュリティ」などの項目がメニューのトップに並んでいるのだが,N503iSでは“音”を扱う「メロディプレーヤー」,“画像”を扱う「イメージビューア」,“スケジュールやめざまし”を扱う「ツールBOX」と,大まかな機能の種類ごとに分類されている。個人的にはN503iSの方が,整然とした印象を受けた。

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P503iSのメニュー画面

怒涛の機能レビュー,続きはこちら



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