パケット割引アプリ「半パケ」，通算1000万ページリクエストを達成――mobidec2001

パケット料金を平均で半額にする「半パケ」サービスは，6月のサービス開始時点から累計のページリクエスト数が1000万件を超えている。

【国内記事】

2001年8月29日更新

　8月28日から東京，台場のホテル日航東京で開催されているmobidec2001において，ユニコシステムの福野泰介技術主任が講演を行い，同社の行っているパケット料金削減サービス「パケットセーバー」について説明した。

　パケットセーバーは6月12日に発表された，iアプリを使ってパケット料金を半額にするシステム（6月12日の記事参照）。コンテンツを圧縮するサーバをコンテンツプロバイダ側に設置し，圧縮したコンテンツデータをブラウザの役割を持つiアプリで解凍することで，より低額のパケット代でコンテンツを閲覧できるという仕組みになっている。

　ユニコシステムではこのシステムを無料で試せるiアプリ「半パケ」について実験的にダウンロードを開始しており，既に累計7万8086アプリがダウンロードされているとのこと。iアプリを使用して閲覧されたページリクエスト件数は累計で1041万2676件におよび，1日40万件に達するという。

　ただし，今回実際にこのシステムを採用した企業は具体的に発表されなかった。半パケサービスはあくまでデモンストレーションであり，実際の運用にはシステムを採用してくれるコンテンツプロバイダがないと収入がないだけに，ユニコシステムとしては今後の展開に期待したいところだろう。

　同社は今後のパケットセーバーの運用方法として，ブラウザとなるiアプリそのものを有料で販売することや，ブラウザの最上部に広告のスペースを設けて広告収入を得るような運用方法も考えているという。

[杉浦正武，ITmedia]

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