モバイル機器で動作するJava動画再生プレーヤー――mobidec 2001動画再生プレーヤーがいらない動画配信の方法が存在する。それは動画再生をJavaプログラムで行ってしまうという発想だ。
8月30日まで台場のホテルで開催されたmobidec 2001において,丸紅情報システムズ事業企画部の工藤康児課長は講演を行い,ハローネットワークアジアの動画配信サービスについて紹介した。 ハローネットワークアジアは丸紅と資本関係にある,再生プレーヤーにJavaを使った動画配信技術を持つ企業。同社の開発した動画配信技術では,動画再生にMediaPlayerやRealPlayer,QuickTimeなどのプれーヤーを用いる必要がないという。 「エンコードしたデータのデコードにJavaプログラムを使うので,Javaが動作する環境であれば何も必要なく再生できる。あらかじめ再生プレーヤーをインストールする必要もないし,インストールしたプレーヤーに『バージョンアップしませんか』と聞かれてわずらわしい思いをすることもない」(工藤課長) 動画配信にあたっては,オンデマンドとライブ形式のストリーミングを行うことができる。ライブの動画ストリーミングとしては,カスタマーサービスなどでオペレータとリアルタイム動画で会話するようなケースが想定されるという。 ほかにもPDAや携帯電話などへの動画配信や,カメラで撮影した動画を特定のサイト上で動画クリップにして,メールに添付するようなサービスも可能だ。いずれの場合もクリックするだけで動画は再生され,操作は簡単だという。
会場ではPC画面上でデモも行われた。64Kbpsの通信速度で再生した場合,MediaPlayerで再生した場合と比べ気になるほどの画質の低下は見られなかった。 デコーダのJavaアプレットは4Kバイト。NTTドコモのJavaアプリケーションであるiアプリは10Kバイトだから,携帯電話に収まるサイズだ。今後の展開としては「9月をめどに動画が携帯電話で動作するか確認を行い,開発用キットを提供していく」(工藤課長)という。 [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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