カタログには載っていない「F503iS」情報(1/3)

“iアプリを楽しむならF503iS”。その上,どこでも見やすいTFT液晶や背面液晶を装備するなど,スペックに隙のないF503iSだが,ソフトウェアはどうだろうか。アドレス帳やメール,文字入力機能を見ていこう。

【国内記事】 2001年8月31日更新

 NTTドコモの折りたたみ型携帯電話「F503iS」は,反射型TFT液晶や背面液晶など魅力的なスペックを満載した端末だ。液晶の様子などは8月14日の記事を参照していただくとして,今回は富士通製ならではのソフトウェアの部分をチェックしていく。

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ひとつの定番? 絶妙に配置されたキー周り

 派手なハードウェアスペックの陰に隠れてあまり目立たないが,F503iSで大きく変わった点の1つがキー配置だ。

 従来は,松下製の端末のように“十字キーと決定キー,2つのソフトキー”が中心だった富士通端末だが,F503iSではNEC製端末のように機能ごとにキーを割り振るやりかたに方向が変わった。

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キー 短押し 長押し
A メニュー表示 背面キーロック
B アドレス帳メニュー 音声ダイヤル起動
C iアプリリスト 設定したiアプリ起動
D 受信メール一覧 新規メール作成
E 不在着信 着信履歴
F リダイヤル
G メールメニュー オートスピーカーホン機能オン/オフ
H アドレス帳メニュー 伝言メモオン/オフ

 キーが増えたメリットの1つは,「不在着信/リダイヤル」がそれぞれワンキーで見られることだ。さらに,メールやWebを閲覧中に,C,Dキーがスクロールボタンの機能を果たすのも便利だ。

 Web利用中はページスクロールキーが大活躍する。もともと描画やキー応答性の速い富士通製端末だけに,Web閲覧の快適さは特筆すべきものがある。

 メール閲覧中は,上下キーで1行スクロール,C,Dキーでページスクロール,左右キーで“前/次のメールに進む”とWebと極めて似通った操作性を持っている。

 惜しむらくは,75件も入るというiアプリや100件入るという画面メモの一覧画面でページスクロールができないこと。ブックマークについても状況は同じ。フォルダ分けもできないのに,ページスクロールもできない。50回下ボタンを押せというのだろうか?

快適! iモード

 iモード機能で便利なのは,Bookmarkの「ツータッチサイト」機能。これはF503iなどでも搭載されていた機能で,「数字キー」−「iモードボタン」であらかじめ設定しておいたサイトにアクセスするものだ。

 この機能を利用すれば,頻繁に使うサイト10個を登録できる。筆者は「交通情報」「乗換え案内」「Google」などを登録しているが,この10サイトだけで全アクセスの8割以上はカバーできている。使い方にもよるが,便利な機能だ。

 また重宝するのが「ラストURL」機能。NECや松下の端末もラストURL機能を持っているが,F503iSの“ラストURL”は一味違う。単に最後にアクセスしたページを開くのではなく,これまでアクセスしたページの履歴が公式サイトなども含めて5件表示されるのだ。

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公式メニューもこのように履歴が残る

 iモードでは,スクロールキーの利便性とも相まってF503iSの操作性は非常によい。JPEG画像こそ表示できないがTableタグは解釈できるため,一般のiモードサイトでもある程度表示が可能だ。

iモード画面を見ながら通話が可能

 富士通製端末特有の機能の1つがスピーカーホン機能。これは手放しで通話などができる機能だ。スピーカーの音量もマイクの感度も十分で,端末を机に置きっぱなしで十分に会話できる。

 これまで正直なところ“何に使うのだろう?”と思っていたこの機能だが,F503iSでは「Webフリー」機能が搭載され,スピーカーホン機能の真価を堪能できる。

 Webフリー機能は,通話中に「iモード」ボタンを押すことで画面メモが表示される機能だ。乗り換え案内の結果を見ながら声で相手に伝えたり,映画館スケジュールを見ながら相談したりできる。スピーカーホン機能のおかげで,画面を見たままで会話が可能だ。

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