セガのゲームがPocket PCに

ハードウェアメーカーからコンテンツプロバイダへの脱皮を図るセガが，1991年発売の「Game Gear」のゲームをPocket PCに展開するという。

【国内記事】

2001年8月31日更新

　Sega of America（Sega）は8月30日，ワイヤレスマルチメディアプラットフォームメーカーのSynovialと提携し，Synovialの開発ツールキット「SYN」（コードネーム）を利用して携帯電話やPocket PCなどのハンドヘルドデバイス向けにSegaのビデオゲームコンテンツを提供すると発表した。

　両社の提携による製品の第一弾は，1991年に発売された携帯型ゲーム機「Sega Game Gear」のゲームをPocket PCで楽しめるようにするソフト「Virtual Game Gear」。Segaによれば，同社のゲームコンテンツが米国のPDAに登場するのはこれが初めてだという。

　「Virtual Game Gear」には，「Sonic The Hedgehog」「Baku Baku Animal」など計3本のゲームがあらかじめ組み込まれている。デバイス上の「Virtual Game Gear」からゲームを選択すれば起動できる。また，追加のゲームをインターネットでダウンロードして楽しむこともできる（ゲームは有料）。

　Segaは今後，Windows CE，Palm OSの各搭載機，Java対応携帯電話などのメーカーと提携し，コンテンツ利用拡大を狙っていくとしている。同社は既にMotorolaと協力して，米国ではNextel Communications，カナダではClearnet Communicationsから販売されている携帯電話「iDEN」シリーズへのゲームの展開を行っている。「iDEN」シリーズには，Segaのパズルゲーム「Borkov」がプリインストールされているという。

　なお，セガ広報によれば，具体的な製品リリース時期，日本での展開は未定だという。

[ITmedia]

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