EricssonとNokia Mobile Phonesのトップ,今後のGPRS戦略について語る

4日,Ericsson,Nokia Mobile Phonesのトップが,ロンドン,ニューヨークでそれぞれ今後のGPRS戦略について語り,GPRSの展開に意欲を見せた。

【国内記事】 2001年9月5日更新

 Ericssonは9月4日,同社の首脳陣を集めたコンファレンス「Strategy and Technology Summit」をロンドンで開催した。その席上,Ericssonの社長兼最高経営責任者(CEO)のKurt Hellstrom氏は,モバイル市場の動向と同社の現状について説明した。

 同氏は,モバイル市場の成長を期待してはいるものの,南米の景気後退が厳しさを増しており,状況は分からなくなっているとしている。一方,中国,日本では引き続き高い成長が見込めるものと考えているという。

 「市場は厳しい様相を見せているが,収益性を取り戻すために必要な対策は行っている。とはいえ,業界の長期的展望は明るい。携帯電話の利用者数は四半期ごとに5000万人から6000万人ずつ増え続けている。GPRS(用語)は登場したばかりだが,技術は整備された。ネットワークは安定しており,GPRS携帯電話端末も発売されている。GPRSは今年から来年にかけて発展し,2003年には第3世代(3G)携帯電話が大量に普及するものと確信している」(Hellstrom氏)

 一方,Nokia Mobile Phonesの社長Matti Alahuhta氏も同日ニューヨークで開催された投資家向けの説明会で,同社のGPRS戦略について語っている。同氏は同社初のGPRS携帯電話端末となる「Nokia 8310」を9月中に発売することを明らかにした。その後,今年の第4四半期中に「Nokia 6310」を,年末に「Nokia 8390」を発売するという。

 「GPRSは業界がパケット交換に移行する上で重要な技術だ。パケット交換が実現されれば,コンシューマーは常にデータサービスを利用できるようになる。だが業界がこの転換期を乗り切るには,いくつかの技術が必要となる。特に,WAP/XHTML,Java,Multimedia Messaging Service(MMS)は,欠かせない技術だ。Nokiaは1年以内に数多くの携帯電話端末を発表する。中には,これらの技術をベースにした新しいコンセプトの製品もある」(Alahuhta氏)

 同氏はまた3G製品の戦略についても言及した。「われわれの3G製品開発プログラムはとても順調に進んでいる。2週前ほど前,3GPP (3rd Generation Partnership Program) Release 99標準対応AMR (Adaptive Multi-Rate) W-CDMA音声通話実験に成功した。またその翌週には,フィンランドとNTTドコモのFOMAネットワーク間での国際W-CDMA通話実験も行った。このような実験を重ねたことで,同社初の3G携帯電話端末の出荷を2002年第3四半期中に開始し,第4四半期中には出荷台数を数百万台規模に乗せられるものと確信している」

 Nokiaは同日,同社のCDMAチップセットを搭載した携帯電話端末のプロトタイプを使ってCDMA2000の高速パケットデータ通信にも成功している(詳細記事)。

[ITmedia]

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