販売の現場で使われるモバイル連動プラットフォーム「INSUITE One」

販売の現場でも携帯電話の活用は重要だ。ドリーム・アーツの企業情報ポータルプラットフォーム「INSUITE One」を利用した,最近の導入事例を聞いた。

【国内記事】 2001年9月6日更新

 9月6日,青山のドリームアーツオフィスで「INSUITE One 即実践セミナー」が開催された。会場ではドリームアーツのEIP(企業情報ポータル)プラットフォーム「INSUITE One」の販売を請け負う,日本電子計算が講演を行った。

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日本電子計算の堀浩明氏

 INSUITE Oneとは,ナレッジマネジメントをサポートする統合型プラットフォーム。PCのほかに,iモードやPocket PC,Palmデバイスなどと連動させることが可能だ。HTMLなどの知識なしにWebデータベースを構築して情報の一斉送信が行えるほか,社内でのリアルタイムなレポート報告などが可能。CGIの知識なしにボタン1つでサーバにイントラネットを構築でき,スケジュール,伝言,アドレス帳といったグループウェア機能も備えているという。

デオデオの場合

 セミナーで紹介されたのは全国413店舗を持つ家電量販店大手「デオデオ」でのINSUITE Oneの導入事例だ。デオデオでは全国での折込チラシに掲載したPC4種を発売するにあたり,まず担当者がWebデータベースでアンケートを作成。各店舗の販売担当者にiモードメールで配信した。

 続いて販売担当者のアンケート結果をデータベースで集計し,グラフ化したところ,PCとデジカメの併売率が,前月の5.8%に比べて12%と上昇していることが判明した。これを受け,デオデオでは直ちにINSUITE Oneを用いて作成したiモード用ホームページで,新しい販売方針を掲載。PCのそばにデジカメを配置するとともに,PCに「デジカメでもっと楽しく」というシールを貼り付けた。加えて販売の現場では,撮影画像をPCに転送して編集,印刷するデモを開始したという。

 「もしこれが紙のアンケートだったら,データ化,集計,分析が終わるまでに何日もかかっていた」(堀氏)。Webとモバイルを連動させたリアルタイムなやりとりが販売促進に有効であると主張した。

今後iアプリも登場

 多様な利用法が考えられるINSUITE Oneだが,9月末には新バージョンが登場する予定だ。現在iモード,Pocket PC,Palmに対応しているのに加えて,新しくザウルスにも対応するという。

 新バージョンでは個々のユーザーがPC上でグループウェアの機能を自分なりにカスタマイズできる仕様になる予定。iアプリも活用できるようになり,予め入力しておけば自動でiアプリが起動するような機能も追加される。

 9月以降も大規模企業に対応したバージョンのINSUITEが発売される予定。こちらはGUI(グラフィカルユーザインタフェース)などを変更しているという。

[杉浦正武,ITmedia]

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