フォーミュラカーの車載カメラが監視ロボットに

時速300キロ超のレースで培われた技術を搭載した車載カメラが監視ロボットとして登場した。

【国内記事】 2001年9月6日更新

 人気レース「FormulaNippon」のフォーミュラーカーに搭載されていた車載カメラの開発元であるキーエンスは,パソコン用に車載カメラの技術をそのまま投入した高性能CCDカメラ「ROUNDVIEW for PC」を発売した。

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 縦横6センチという小型サイズに,31万画素のカラーCCDとエレクトリックコンデンサマイク(モノラル)を搭載。さらに3つの超小型モーターを搭載していて,上下・左右・フォーカスの3チャンネルを自由に操作できるようになっている。

 実際,卵型の本体の中でカメラが動いているのを見ると,正確かつなめらかな動きに,SF映画に出てくるロボット以上のリアリティを感じる。一見の価値があるだろう。時速300キロ超という激しいGのかかる過酷な条件下で安定した性能を発揮しただけのことはある。

 気になる価格は4万9800円。秋葉原の「ぷらっとホーム」やキーエンスのホームページなどで購入可能だ。

 ところで,このCCDカメラにはICチップが埋め込まれており,映像や音声のわずかな変化をコンマ秒単位の割合で捉えて,光や音で知らせてくれる機能もあるという。

 オプションケーブル(5メートル単位で4本まで)を使えば,20数メートル離れた場所からモニタを見ながら遠隔操作することもできるので,立派な監視システムを構築することだってできるのではないだろうか。それ以外にもさまざまな用途に使えそうだ。

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▼ ムービングカメラ −RoundView−

[増田(Maskin)真樹,ITmedia]

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