EricssonとVodafone,3Gの速度が大方は384Kbpsと認める

Ericsson,Vodafoneが次世代携帯電話ネットワークの帯域幅がこれまで伝えられてきたものより低いレベルに留まる可能性があると認めた。

【国内記事】 2001年9月10日更新

 Ericssonは,第3世代(3G)携帯電話ネットワークの帯域幅が以前言われていた最大2Mbpsではなく,384Kbps程度にとどまる可能性があることを認めた。同社は,大半の3G携帯電話端末利用者のニーズには384Kbpsで十分応えられるとしている。

 Ericssonがロンドンで開催した「Strategy and Technology Summit」で,最高技術責任者(CTO)のJan Uddenfeldt氏は同社が提供するW-CDMA(用語)ベースの3Gサービスで最大2Mbpsのデータ転送速度が得られる時間,範囲が共に限定されると語った。同氏の言葉を借りれば「たった数秒間」だという。実際,広範囲のサービス利用地域でエンドユーザーが得られる転送速度は384Kbpsが上限とみられる。

 だがUddenfeldt氏は「384KbpsでもGPRSの7〜8倍高速であり,ビデオやオーディオのストリーミング,メールの添付ファイルの取り扱いには支障はない」とも述べている。この速度は,来年初めに携帯電話に登場すると言われているマルチメディアメッセージの標準規格「MMS」を利用してユーザーがビデオやオーディオのストリームを送信するには十分であるという。

 Uddenfeldt氏はユーザーがネットワーク速度の概念的な上限にとらわれるべきではないと強調する。「そのデータ転送速度で実現できる内容だけでなく,プロトコルの改善についても同じことが言える」(同氏)

 Ericssonはこれとは別に,年内に登場するWAP 2.0が3GやGPRSなどのワイヤレス通信技術の理想的なパートナーになると述べている。「WAPを回線交換ネットワークで使用するのは名案とはいえない。コンテンツに接続するまでに20秒かかるからだ。しかし,パケット交換ネットワークの場合は3秒ほどで接続できる」とEricssonの戦略担当ディレクターGoran Rassmuson氏。

 Ericssonのコメントは,先週ネットワーク通信会社Vodafoneが64Kbpsの転送速度しか保証できないと述べたことでも裏付けられる。同社の広報担当者は64Kbpsを「絶対最小値」(9月7日の記事参照)と強調したうえで,大半の地域では期待されている384Kbpsを実現できると述べている。

[ITmedia]

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