DDIポケット,データ通信と音声通話のセット契約で基本使用料を50%引きに

DDIポケットは力を入れているデータ通信分野に,音声通話も連動させた割引サービスを追加する。

【国内記事】 2001年9月11日更新

 DDIポケットは9月11日,データ通信向け料金コースと音声通話向け料金コースを同一請求先で契約することにより,音声通話の月額基本料が50%引きとなる「データセット割引」を10月1日より導入すると発表した。

 DDIポケットでは,これまで複数回線利用者に対し1回線あたり200円を割り引くといったサービスは行っていた。しかし「AirH"」などのデータ通信用PHSに音声通話用PHSを連動させる割引サービスは過去に例がない。

 割引が適用されるには個人契約で,データ通信・音声通話共に年間契約であることが条件。またデータ通信1契約につき音声通話1契約が割引対象で,月額基本料に一定の無料通話分が含まれている場合は無料通話分も半分になるという。

 例えばデータ通信が「つなぎ放題コース」5800円で音声通話が「標準コース」2700円だった場合,まず標準コースの音声通話料金が半額の1350円になる。年間契約が条件だからつなぎ放題コースにも「年間契約割引」が適用され,さらに「複数回線割引」で200円割り引かれるされるため,データ通信は4730円,トータルのコストは,6080円になるという。

どうしてこのようなサービスが始まったか

 DDIポケットの広報はこの割引サービスについて「ある意味で,基本料の2重取りになってしまうのを防ぐため」と語る。

 「当社のPHSでつなぎ放題サービスを受けているユーザーは,そのPHS(AirH"カード「MC-P300」)で音声通話ができない。また音声通話ができる端末を所有するユーザーも,その端末でつなぎ放題を利用することができない」

 「これではつなぎ放題も音声通話も,というユーザーは当社のPHSを2回線契約しなければならず,基本料が2重取りのようなかたちになってしまう。今回音声通話を半額にしたのは,そんなことのないよう,現在力を入れているデータ通信に音声通話を上手く連動させ,より利用しやすいサービスを目指した」(DDIポケット)

 NTTドコモでは「ファミリー割引」により,携帯電話とデータ通信用のPHSを併せて持つようなユーザーの料金が安くなる仕組みを導入している(3月16日の記事参照)。しかしKDDIグループはこれまで,携帯電話とグループ企業のDDIポケットのPHSを両方持つようなユーザーに対し何の割引も用意していなかった。

 今回DDIポケットは「音声用PHS」と「データ通信用PHS」という位置付けで両者の相乗効果を期待したい考えだ。現在H"を利用中で,AirH"にも興味があったようなユーザーとっては,確かに魅力に映る割引といえるだろう。

[杉浦正武,ITmedia]

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