東芝GENIOeは“ソリューション用PDA”?

フレックスファームが主催するセミナーに,SIパートナーとして東芝が登場して,GENIOeについて語った。

【国内記事】 2001年9月12日更新

 9月11日,フレックスファームが主催するモバイルソリューションセミナーで,東芝のPDA営業部営業担当,吉野徹氏が「GENO e550」のソリューションへの利用について語った。

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 吉野氏はGENIOeについて「6万9800円とやや高い価格づけながら,薄い,軽い,(CFスロットとSDカードスロットを備えるなど)拡張性がある,ということで好調」と紹介。企業から各種ソリューションに使用したいという引き合いもあると述べた。

 「周辺機器で一番売れたのはヘッドホン。音楽を聴きたいユーザーが多いようだ」(吉野氏)と語るとおり,メインターゲットは多忙なモバイルライフを送る“ビジネス・コンシューマ”。しかし一方で,東芝は法人による特定用途向けの市場にも色気を見せる。

 「PCより安価で,軽く,ポケットに入るしレスポンスも速い。PDAがあればPCは要らないという企業に対し,一括導入してもらう」(吉野氏)

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会場では実際に,フレックスファームのアプリケーションパッケージ「X-Synergy」を表示させているところも展示された

現場におけるGENIOe

 GENIOeを企業に導入する際のメリットの1つは,反射型TFT液晶6万5000色の表示画面だ。「反射型液晶ということで,建築現場など屋外でも見える」(吉野氏)。展示されていた端末のように地図を表示させる機会もあることを考えると,屋外での見えかたは重要だ。

 もう1つが“拡張性がある”こと。CFカードスロットとSDカードスロットにI/O機器を利用することで,例えばGPSカードと連動して地図データベースサーバの地図データを受信,ナビゲーションとして活用できる一方で管理側は相手の運行管理ができる。

 また自動車会社の社員が自社カタログなどの大容量データをストレージに入れて持ち歩き,見積もり管理を行えるほか,リアルタイムな納車照会も可能。ほかにも損害保険会社がデジタルカメラで車の破損状況を撮影し,その画像をカードの差し替えなしにネット上で送信,サーバ上で修理期間と金額を算出するといった利用法も考えられるという。

 9月21日より,GENIO e550の1Gバイトのマイクロドライブを搭載したモデルも9万9800円前後で発売される。現行のモデルは8月24日からの発売と日も浅いため,具体的な導入事例はまだない。しかし同社は今後,本格的な法人展開があると見ている。

 同社は既にNTT-ME,三井物産,野村総研,日本ユニシスなどSIを行う14社とパートナーシップを結んでいる。吉野氏は講演の最後を,「SI企業14社とソリューション情報交換しながら,PDA市場を立ち上げていきたい」と締めくくった。

[杉浦正武,ITmedia]

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