見えてきた504i──Javaとiモード高速化ドコモのJava対応端末への期待は大きい。503iシリーズは通常のiモード端末の2倍のARPUを稼ぎ出している。来年春に登場する504iシリーズの動向をまとめてみよう。
10月1日から始まるFOMA以外にも,2002年にかけてNTTドコモは多くの武器を用意している。「211iシリーズ」「504iシリーズ」「Bluetooth搭載端末」など年末から来年にかけてのドコモの動きを整理してみよう。 504iは28.8Kbpsでドコモは2002年の春に504iシリーズを発売し,iモードの通信速度を従来の9.6Kbpsから3倍の28.8Kbpsに高速化する(9月10日の記事参照)。速度の向上と同時にiアプリのサイズも従来の3倍に当たる30Kバイトに拡大される。 また800M/1.5GHzのデュアルバンド端末は2001年の秋に投入されることが明らかになった。このデュアル端末は松下通信工業製の「P211i」と富士通製の「F211i」になると見られている。 これまでのドコモ端末の進化をまとめると以下のようになる。
503iユーザーは,ほかの2倍のパケット料を払っているJava対応端末への期待は大きい。対応端末の数は順調に伸び,9月9日時点で631万台に達している。iモード契約者数の23%に当たる数字だ。ドコモはこれまで未公表だったJava対応端末のARPUを明らかにした。 (クリックで拡大) ARPU:Average Revenu per Userは,1ユーザーが1カ月当たり平均でいくら支払ったかを示す値だ。2001年の3月時点では,880円に過ぎなかったiモードARPUは2002年3月には1420円まで増加するとドコモは予想している。
この増加にはJava対応端末が果たす役割も大きい。iモード単独ARPUが2100円前後なのに対して,Java対応端末のARPUは3900円以上。実に2倍以上のパケット料金を払っているのが503iユーザーなのだ。 ドコモは9月,投資家向けに公開した資料で「ゲーム以外の実用性の高いiアプリコンテンツの開拓」を進めるとしている。ビジネス向けソリューションに進出する際には,SSL通信が行え,Javaアプリケーションからのアクセスが強固に制限されているiアプリの特徴は,大きな強みとなるだろう。 新型P-inカードはフラッシュメモリ搭載ドコモは7月末に新型のPHSカード「P-in m@aster」を発売している(7月24日の記事参照)。続いて2001年秋にはフラッシュメモリを搭載したP-inカードを投入する予定だ。さらに2002年春にはBluetoothを搭載した端末も予定している。 [九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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