通話料の下落に伴い,米国の携帯電話利用者数は増加傾向に――米調査会社

米調査会社によれば,米国の携帯電話利用者は1995年から飛躍的に増加している。ただし,利用者1人当たりの月平均利用額は昨年に比べて減っており,携帯通信キャリアは利用者のロイヤリティーを高める戦略が不可欠だという。

【国内記事】 2001年10月1日更新

 米調査会社J.D. Powers and Associatesは9月26日,全米25都市の1万4492世帯を対象に携帯電話の利用についてまとめた調査レポート「2001 U.S. Wireless Industry Services Study」を発表した。

 このレポートによれば,全米25都市の52%の世帯が携帯通信サービスを利用している(1995年から93%増)。近年携帯通信サービス利用料が下落(1995年は1分当たり平均56セントだったが,現在では平均14セント)したことも携帯電話利用者の増加につながっているという。

 だが携帯電話利用者数が増加する一方,携帯電話利用者の月平均利用額は2000年の66ドルから61ドルに,1つの携帯通信キャリアを継続して利用する期間は1999年の2.54年から2.40年に下がっている。

 J.D. Power and Associatesの携帯通信サービス担当部長Kirk Parsons氏は「携帯電話の通話料の値下げは消費者にとってはありがたいことだが,携帯通信キャリアは利用者1人当たりの売上を伸ばすのに苦労している。携帯通信キャリアは新規利用者1人を獲得するのに350〜475ドルの費用を費やしていることから,ロイヤリティーを高めるプログラムやサービスの提供で顧客の利用期間を伸ばす努力をする必要がある」と語っている。

 同社は携帯通信キャリアが顧客の利用額や利用期間を伸ばすには,顧客満足度を高める必要があると指摘する。実際,顧客満足度が高いキャリアの利用者は顧客満足度の低いキャリアに比べて平均利用月数が約2カ月ほど長く,月平均利用額も約11ドル高いという結果が出ているという。

[ITmedia]

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