KDDI,次世代サービス端末を一斉展示──CEATEC

幕張で開催されているCEATECでは,12月から開始する動画配信や位置情報サービス,WAP2.0などに対応した新端末が展示されている。

【国内記事】 2001年10月2日更新

 10月2日から幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2001」。KDDIブースには,12月に開始する次世代サービス対応端末が一斉展示されている。実際に動作しており,サービスの概要を実機で試すことができる。

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12月からは3ラインナップ構成で

 KDDIは9月20日にCDMA2000 1xの延期を発表し,併せて2001年12月から次世代サービスを開始すると発表した(9月20日の記事参照)。新端末から対応する次世代サービスは,以下のような特徴を持っている。

EZwebの64Kbps化
動画配信サービスezmovie
gpsOneをベースとする位置情報サービスeznavigation
フェイズ2になったJavaサービス,ezplus
XHTML BasicをサポートしたWAP2.0

 12月以降に発売される新端末として,ブースには日立製作所製,京セラ製,松下通信工業製,東芝製の4機種が一斉展示された。新端末は全機能をサポートする「ハイパフォーマンスモデル」と,ezmovieのみ非サポートの「スタンダードモデル」に分かれる。ハイパフォーマンスモデルは東芝製のみだ。

【12月以降の3ラインナップ構成】

  ハイパフォーマンス スタンダード シンプル
ezweb
@mail
WAP2.0
ezplus(Java)
eznavigation
(gpsOne)
ezmovie

*KDDIが配布した資料より。「シンプル」端末は現行の4xxシリーズを指すと思われる

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東芝製の新端末。動画配信サービスにも唯一対応するハイパフォーマンスモデルだ。ポリシリコンTFTを搭載した折りたたみ型。先日発売された「C415T」の面影も残している(7月17日の記事参照

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京セラ製の新端末。動画配信サービス以外のすべてに対応するスタンダードモデル。今回日立製端末を除くすべてが折りたたみ型と,売れ筋を狙っている

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松下通信工業製の新端末。スタンダードモデルで折りたたみ型。今回展示された端末の中では唯一動作する端末は展示されておらず,発売はほかに比べて少々遅れるという。また唯一地磁気センサーを備えており,方位を知ることができる。gpsOneと併せて使うことで効果を発揮しそうだ

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日立製作所製の新端末。ストレート型のスタンダードモデル。「C417H」に比べてスマートな印象だ。黒色のモデルも展示された

CDMA2000 1xとはインフラで差別化

 「(従来機種に比べて)端末価格は多少高めになる。4xxシリーズが終わるというわけではない」(KDDI説明員)。12月の新端末はすべてがJavaやWAP2.0などをサポートし,“au端末の新しいスタンダード”となるもの。型番に関しても4xxシリーズから大きな変更を考えているという。

 今後,2002年4月には通信速度が下り最大144Kbpsに高速化されたCDMA2000 1x端末の登場が予定されている。4xxシリーズに加え,CDMA2000 1x端末もまもなく登場し,複雑になるラインナップだが,「1xは開始当初は都市部だけ。(12月の端末でも)1xの端末でも同じサービスを受けられるため,高速な通信速度を求めるユーザーは4月の新端末を,それほどスピードを必要としないユーザーは12月の端末」とKDDIは説明する。

 “次世代のインフラとアプリケーションを切り分ける”のがKDDIの考えだ(9月21日の記事参照)。「次世代サービスに関しては,1xもIS-95B(現行のcdmaOne)でも考えていた」(KDDI説明員)という。今回の端末は次世代サービスのIS-95B版に当たるものだ。

[斎藤健二,ITmedia]

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