次世代着メロは32和音が主流に?──CEATECいまやローエンドの製品でも,携帯電話の着メロは16和音。しかし着メロの進化は止まらない。来年は32和音が主流になるという話も……。
3和音,4和音,16和音と急速に進化してきた携帯電話の着信メロディは,2002年には32和音が標準的になるかもしれない。CEATECの電子デバイスが多数展示されたIndustryホールで,ロームに話を聞いた。 次世代PCM音源は32音+ADPCMあまり表に出てこないが,携帯電話向けの音源チップで大きなシェアを持つロームが展示していたのは,「32和音音源LSI」。今年末には出荷を開始する予定で,既に採用を決めたメーカーもあるという。 この音源チップ「BU8788KN」の特徴は,ステレオ32和音をPCM音源で鳴らせること。最近流行っている「着ゴエ」にも対応するため,ADPCMデコーダも搭載したという。 音色は,GMのテーブル配列に準拠した128音色に,PCM音源ならではのドラムセット(47音色)を追加。32音色の効果音もプリセットされている。さらにピッチベンドとビブラートにも対応することで,表現力豊かな演奏を可能にした。 32和音の意義とは?32和音チップが出てきても,気になるのはその用途。着メロ配信メーカーも「10音以上は必ず使うが,16音はめったに使わない」と語っている(3月21日の記事参照)。ロームも「16音から32音になっても,聴音はほとんど変わらない」という。 では何のための32和音なのか? ロームは「今後増えていくゲームや動画などのコンテンツでは,携帯電話にヘッドフォンをつなげて,音楽を楽しむようになる。そのときに32和音が最大の威力を発揮する」と説明する。 実際,32和音は「市場の要求」(ローム)から開発された。「ハイエンド端末だけが32音というわけではなく,2002年は32和音が主流になりますよ」。ロームはライバル会社も同じようなチップを用意しており,着メロの進化は16和音で終わらないことを示唆する。 着メロは今後どんな進化を遂げていくのか。1つ言えるのは,既に“着信時に鳴る楽曲”という狭い範囲に限定されるものではないということだ。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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