なんと「シグマリオンII」で「Air H" Card petit」がつながった!

TDKが発売した「Air H" Card petit」は,CFカード型のデータ通信カードで常時接続サービスに対応している。さきに発売されたWindows CE搭載デバイス「シグマリオンII」はNTTドコモのPHS型データ通信カードのみに対応していたが,「Air H" Card petit」は利用できるのだろうか?

【国内記事】 2001年10月3日更新

 9月7日に発売開始されたNTTドコモのWindows CE搭載デバイス「シグマリオンII」はNTTドコモのCFカード型データ通信カードは利用できるが,DDIポケットの「CardH"Petit」は利用できなくなっていた。これはほかのキャリアに対してプロテクトをかける処理が行われていたためと推測される。この「Air H" Card petit」は使えるのだろうか? 早速実験してみたところ,なんと利用できてしまったのだ。

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「シグマリオンII」に「Air H" Card petit」を挿したところ

接続までの設定方法は

 「Air H" Card petit」を「シグマリオンII」で利用するための設定は次の通りだ。本体のCFスロットに「Air H" Card petit」をスロットに装着する。「カードに電源を供給するか」というダイアログが表示されるので,ここで「はい」を選択してカードに電源が流れるようにする。このあたりは「P-in comp@ct」や「P-in m@ster」の設定と同じである。

 次に通信の設定を行う。「スタートメニュー」から「プログラム」を開き,「通信」の「リモートネットワーク」を開く。ここで「新しい接続」をタップして設定を開始する。今回はDDIポケットが提供する接続サービス「PRIN」の設定で見ていこう。

 まずは「接続名」をつける。分かりやすいようにここでは「prin」としておく。「接続の種類」では「ダイヤルアップ接続」を選択する。

 次に「モデムの選択」画面でプルダウンメニューから「TDK-RH2000」を選択する。選択したら次に進む。

 そして電話番号を入力する。「prin」の場合には市外局番に「0570」,それ以下の番号に「570611##61」と入力する。

 これで設定が完了だ。この接続設定ファイルを起動すると「ユーザー名」と「パスワード」を入力する画面が出てくるのでここに「prin」「prin」と入力する。「ダイヤルのプロパティ」は,ここでは「自宅」を設定しておけばいいだろう。

 ここまでの準備ができたら「接続」をタップ。カードのアクセスランプが点滅し,認証が終われば接続完了だ。これで「シグマリオンII」を「Air H" Card petit」の常時接続環境で利用できるようになる。

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カードのアクセスランプが点滅し,接続完了

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「シグマリオンII」で「Air H" Card petit」が使えることが分かった

次回出荷分からはプロテクトがかかる可能性も

 キャリアのプロテクト問題についてだが,筆者の予測では「シグマリオンII」が発売された時期にはまだ発売されていなかった「Air H" Card petit」に関しては,プロテクト処理のかけようがなかったのではないかと思われる。

 今後発売される「シグマリオンII」ではROMデータがバージョンアップされる可能性もあり,「Air H" Card petit」は,初期モデルでしか使えないかもしれない。いずれにしても,実売価格が関東地区で5万円を切るショップも出てきた「シグマリオンII」は,常時接続可能でキーボードの搭載されたマシンとして魅力的な商品になるといえるだろう。

[小田嶋絵里,ITmedia]

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