iモードは海外でもヒットする――ドコモ取締役,榎氏iモードは日本独特の文化の上で流行したもので,海外では通用しないという意見がある。榎氏は講演の中で,こうした意見に異議を唱えた。
幕張で開催されているCEATEC JAPAN 2001で,NTTドコモiモード事業本部の榎啓一取締役が講演を行った。 講演の中で榎氏は,iモードの海外展開について言及。周囲の評価として,「iモードiモードというけれども,日本独特の文化の上で流行したものであって,海外では通用しないんじゃないか」という意見があることを紹介した。 この意見によると,日本は電車通勤の国であるため空いた時間が多い。しかし車社会の米国などでは,iモードを利用する時間がないのではないかという。 これに対して榎氏は,真っ向から反論する。「日本は電車通勤社会というけれども,電車通勤をしているのは東京と大阪だけ。名古屋はほとんど車通勤ではないか。私は栃木の宇都宮で働いていたが,栃木では95%が車通勤だ」と述べた。 榎氏は,栃木では普通の家庭でも車を2台持っていると主張。日本の一般的な生活スタイルが,米国とそう変わらないことを強調した。 メールは既に流行している?さらに同氏が指摘するのは,海外で既に携帯電話のメールによるコミュニケーションが流行している点。 「先日ヨーロッパの国の大臣と話をする機会があったので,メールを使うかと聞いてみた。私は使わないが,息子が大学の授業中にメールを送っている,とのことだった」(榎氏) 欧州の携帯電話メールといえばSMS(ショートメッセージサービス)で日本とは少し方式が異なるが,端末で文字入力してメールを送信することには違いはない。榎氏は海外でも,iモードメールが流行するだけの素地があることを見込んでいる。 ドコモは常々,「グローバルな事業展開については,IMT-2000におけるW-CDMA方式の普及,及びモバイルマルチメディアビジネスの海外での展開を推進していく」と説明している。今年6月には台湾のKGテレコムに増資するとともに役員などを派遣しており(6月18日の記事参照),世界各地で“iモードライクサービス”(NTTドコモ)を推進したい考えだ。 [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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