写真で見る「TS11」──カメラを備えた@mail端末

ツーカーのちょっと気になるあの端末が発売された。折りたたみ型でTFT液晶,カメラに背面液晶と機能はたっぷり。飛び抜けて優秀なハード部分はないが,そのバランスのよさには注目だ。

【国内記事】 2001年10月4日更新

 折りたたみ型で7色に光る背面液晶搭載,液晶は6万5000色のTFTで,モバイルカメラも備える……。そんな素晴らしいスペックを持った携帯電話が10月4日に発売された。

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 三洋電機製のこの端末「TS11」の通信キャリアはツーカーグループ。このところあまり目立たなかったツーカーだが,年末にかけて新端末を続々投入し,成熟したPDCのインフラを活用して“FOMAを追撃”する構えだ。

 TS11の特徴は数多い。“ツーカー初”となるトピックだけでも,「6万5000色TFT液晶搭載」「デジタルカメラ搭載」「28.8Kbpsパケット通信に対応」と目白押し。ほかにも,データ量課金のP@bitに対応したり,EZweb@mailに対応したりと機能一新といえるほどの改善がなされている。以下,順に見ていこう。

28.8Kbpsパケット通信の威力は?

 TS11の最大の特徴は,下り最大28.8Kbpsのパケット通信に対応していること。「メニュー」-「9」-「4」と押すことで,「パケット通信対応エリア」の表示をするかどうかを選択できる。デフォルト設定では非表示になっているので注意。

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受信感度のアンテナマークの左にあるのがパケット通信が可能かどうかのマーク

 肝心のパケット通信によるレスポンスアップ,28.8Kbpsの高速通信だが,残念ながら体感的には差異を感じることができなかった。“最大で28.8Kbps”なので,電波状況などにより速度が低下していた可能性もある。

 “高速通信”というより,従来の時間課金からデータ量課金のP@bitへ対応したことで,落ち着いてとWebを閲覧できることや,従来の1通3円かかってしまうスカイメールから,より低コストで高機能なEZweb@mailに対応したことが,通信部分の最大の改良といえるだろう。

TFT液晶は平均的

 TS11に搭載されたTFT液晶は2インチサイズ。しかし,発色の良さや明るさなどはそれほど期待しないほうがいいだろう。テストした端末では白色がかなり青っぽく表示されるなど,色味にも疑問が残る。

 また半透過型だが,反射率も今ひとつ。例えばJ-フォンの「J-SH07」に搭載されているTFT液晶は,屋内でもバックライトなしで十分に見られるが,TS11の液晶はバックライトがないと厳しい。

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スペック的には同等の6万5000色表示のTFT液晶を使った「J-SH07」(右)と並べてみた。バックライトの明るさは同程度だが,明らかに白が青みがかっているのが分かる

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4096色表示のTFT液晶を使った「N503iS」(右)と並べてみた。圧倒的にN503iSのバックライトが明るいのが分かる。もっともN503iSのバックライトは比較できる端末がないほど明るいことには注意。また,4096色しか表示できないN503iSは,微妙なグラデーションを表示しきれていない

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有機ELディスプレイを使った「FOMA N2001」(右)と並べてみた。ちなみにN2001は最大輝度。ある意味,好みの問題といえるかもしれない。ちなみにN2001の液晶に走査線が映ってしまっているのは,パッシブ型の有機ELだから

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「カメラとTFT液晶,@mailの組み合わせは快適」



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