Bluetoothプロトコルスタック「AVE-Blue」,NECエレクトロンデバイスのLSIをサポート

「AVE-Blue」がNECエレクトロンデバイスのベースバンド処理用LSI「μPD72501」をサポートする。これにより,さらに便利なBluetoothデバイスの開発環境が実現するという。

【国内記事】 2001年10月9日更新

 ACCESSとNECマイコンテクノロジーは,Bluetooth1.1の仕様にもとづく組み込み・情報家電向けのBluetoothプロトコルスタック「AVE-Blue」(アーヴィーブルー)について,NECエレクトロンデバイスのベースバンド処理用LSI「μPD72501」のサポートを開始すると発表した。

 これによりセットメーカーは,μPD72501を搭載したモジュールとAVE-Blueを組み合わせ,ソフト面ではNECマイコンテクノロジーが提供するシステムインテグレーションなどを活用することで,「アプリケーションを開発するだけでいい」(NECマイコンテクノロジー)というBluetoothデバイスの開発環境が実現するという。

Photo
図を示して説明するNECマイコンテクノロジーの桑原一悦プロダクトマネージャ(拡大画像

 μPD72501はBluetooth1.1に対応したベースバンドLSIで,パワーセーブ機能やハングアップ防止機能などが特徴。7月17日にNECと日本アビオニクスから「世界最小のBluetooth送受信モジュール」(当時)に搭載するチップとして発表されている。

Photo
NECらが発表した1円玉より小さいBluetooth送受信モジュール。チップにはμPD72501を利用している

 NECマイコンテクノロジーはACCESSのブラウザ「NetFront」を中心にシステムインテグレーションを行っていたが,今回からAVE-Blueに関するインテグレーションも追加する。ACCESSの提供する開発環境に対しNECグループがシステムインテグレーション,ハードウェアなどの提供を行うことで,「デバイス,ソフトウェア構築,認証」といった開発の際に問題になるというポイントが全てクリアされるという。

 近年,組み込み機器は複雑化の一途をたどり,セットメーカーはソフトウェア開発に「PC並みに大変な目にあっている」(NECマイコンテクノロジー)という。

 LSIのサポートを含めて,ACCESSは「初めてBluetoothアプリケーションを開発するユーザーにも,分かりやすく便利な」(ACCESS)総合的開発環境の提供を目指す。

[杉浦正武,ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!