すっきりデザインが特徴の「D503iS」を試す

折りたたみで登場した三菱電機の「D503iS」。アンテナを内蔵式にするなど,今までの携帯電話のイメージを払拭するデザインに仕上がっている。その実力はどのようなものだろうか?

【国内記事】 2001年10月10日更新

 FOMAも登場して絶好調のNTTドコモ。そのFOMAより一足先に発売された「D503iS」は,これまでにない個性的なデザインでの登場となった。先に登場した「F503iS」はストレートタイプから折りたたみへ変更されていたが,D503iSはフリップタイプから折りたたみ型に変更。これだけでも大きな変更だが,さらにアンテナを内蔵型とすることで,他のモデルとの差別化が図られている。

アンテナ内蔵型のメリットとデメリット

 新旧さまざまなモデルと並べてみると,D503iSの見た目は非常に斬新だ。「着せ替えケータイ」の「C406S」も変わったクールなデザインではあるがが,D503iSのほうは女性用化粧品を強くイメージさせるデザインとなっている。今までほとんどの携帯電話はビジネス色の強いものであった。そういった意味でD503iSは新しいコンセプトを持ったケータイといえるだろう。

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大人気のJ-フォンの「J-SH07」や往年の名機「N502it」は非常にビジネスライクなデザイン。D503iSは非常に個性的だ

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イルミネーションはiモードのロゴを浮き上がらせるようなイメージで光る

 アンテナを内蔵したことのメリットは,まず形がスッキリしたこと。特にカバンの中に入れていると,アンテナ部分の出っ張りは非常に邪魔になる。その部分が平らになることでノートや筆箱など,平らな面を持つものと一緒にカバンに入れたときのスッキリ感が増した。もちろん電話を取るときに「アンテナを伸ばす」というアクションが要らないのもメリットといえる。

 通話可能状態に影響があるかどうかは確認できなかったが,筆者のところでは面白い現象が見られた。N502itと一緒に持ち歩いてみたところ,N502itがアンテナ0本〜3本まで頻繁に増えたり減ったりしているのに比べて,D503iSは少し移動したり向きを変えたりしてもなかなか受信レベルの本数が変わらないのだ。通話,着信に直接どのような影響が出るかは不明だが,報告しておく。

美しい液晶を生かしたビジュアル機能が充実

 D503iSの液晶は132×162ピクセルの4096色TFD。液晶サイズはフリップから折りたたみへ変更したおかげで,D503iの1.85インチから2インチへと拡大されている。フリップタイプでも画面が大めだったD503iで採用されていた数々のビジュアル機能は,もちろんD503iSに継承されている。

 まずは発着信やメール送受信時などに案内をしてくれる「ビジュアルパートナー」。標準で用意されている,女の子,男の子,さる,パンダ,犬のほかに,キャラクターをダウンロードして使用することも可能だ。

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楽しいビジュアルパートナーだが,どうも最後の「犬」が犬には見えない気がする……

 背景画面や文字色をセットで変えられる「カラーテーマ」も面白い。C406Sなどでも「色テイスト」で2色からカラーイメージを変更できるが,D503iSの場合は用意されているテーマは5つと豊富。自分のスタイルに合ったテーマを選ぶことができるはずだ。

 イージーセレクターで操作できるメニュー画面の「イージーメニュー」もパターン変更可能となっている。もちろん通常の機種と同様待ち受け画面も変更できるので,ビジュアル面でのカスタマイズの幅はとても広いといえるだろう。

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イージーセレクターと連動するイージーメニューも5種類のうちから選べるのだ

直感的な操作の難しさ

 基本的な操作性はD503iと変わらないようだ。初めて三菱製の端末に触るのユーザーは受話ボタンがないのには驚くだろう。画面の表示に従って「イージーセレクター」で受話・発話を行うようになっている。

 そのイージーセレクターだが,iアプリの操作にはあまり向いていない。特に「パックマン」のような縦横に移動するゲームでは横移動が非常に難儀だ。このような際には,縦移動が困難なジョグダイヤルを持つSO503iと同様に,数字キーで遊ぶのがいいだろう。

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円形のカーソルキーで操作できるのは上下のみ。左右への移動アクションは行えない

 受話ボタンもそうだが,D503iSのキー配列は非常に個性的だ。通常の端末では上のほうに配置されるiモードボタン(i)とiアプリボタン(α)が,本体下方に配置されているのだ。片手で操作している際に押そうとすると不安定な持ち方になってしまう。iアプリでガンガン遊ぶのには向いていないと判断せざるを得ない。

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左手で持ってiモードボタンを押そうとすると本体をがっちりと掴めないのだ

 またメール,文字・ボイス,クリア,電源・終話の4つのボタンが非常に小さいので,指の太い男性などには押しにくいかもしれない。

 D503iから引き続いて搭載された「ATOK Pocket」はとても優秀。テンキーは標準的な大きさなので,文字入力はスムーズに行える。アドレス帳もD503iと同じく優秀なものを搭載しているので,メールは快適に扱えるはずだ。

 iアプリなどの操作は比較的困難だが,ビジュアル面での個性は非常に強い。D503iSは,メールと通話を中心に使用する女性にオススメしたい端末だ。

 ちなみに本体色はプリティピンク,ピュールグリーン,ノーブルグレーの3色から選べるようになっている。

[折笠光裕,ITmedia]

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