これでPDAもつなぎ放題? CF型AirH"を試す

Windows CEにも対応するユーティリティが付属

 付属ユーティリティは電波強度の表示のほか,ISPにPRINを利用する場合ワンタッチでインターネットに接続できる機能や「ライトメール」(対応機種間でのショートメッセージサービス)の送受信機能,自電話番号表示機能も備える。Windows 95/98/Me/2000に対応するほか,WindowsCE(2.11,3.0),Mac OS 8.5〜9.1にも対応している。

 ISPにPRINを利用するなら,このユーティリティはとても便利だ。まずダイヤルアップネットワーク接続を設定する必要がなく,通信方式から「回線交換(PIAFS2.1)」「32kパケット」「フレックスチェンジ」を選択するだけでインターネットに接続できる。

 またユーティリティの機能が有効な状態ではデータ通信が行えない(ユーティリティがRH2000Pを占有してしまう)のだが,ユーティリティからインターネット接続を行う場合は自動的にユーティリティの機能を無効にしてくれる。これも意外と便利だ。

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付属のユーティリティ。電波強度を本体のLEDより詳細に監視できる。Windows CE用もほぼ同等のデザイン,機能を備えるのは嬉しい

AirH" Cardと同等のスループット,小型化の悪影響はなし

 小型化されるとどうしても性能面での不安が残る。送受信性能もそうだし,実通信速度もそうだ。

 筆者宅内で同一PCにAirH" Card,RH2000Pを利用し,ほぼ同一時間にPRINをISPとしてインターネットに接続し,受信速度を計測してみた。インターネットでのデータ送受信速度はさまざまなファクターで決定されるので必ずしも端末性能を比較できるわけではないが,参考にはなるだろう。

 結果的には両機種でほとんど変わらない受信速度になった。500Kバイトのデータ受信で206秒,214秒という差なので,ほとんど誤差といっていいだろう。前述した通り受信性能の低下も見られなかったので,小型化の悪影響はないといえそうだ。

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http://member.nifty.ne.jp/oso/speedtest/での受信速度の計測結果。AirH" Card,RH2000Pでは,ほとんど変わらない結果になった

 RH2000Pは小型のPDAでも「インターネットつなぎっぱなし」を実現する魅力的な製品だ。実際のところPDAでのインターネットつなぎっぱなしは非現実的だが(PDAのバッテリーがネを上げる),ノートPCとPDAを使い分ける人も多いだろうから,やはりCFスロットに対応したメリットは大きい。DDIポケットの「つなぎ放題コース」の月額料金をどうみるかという問題もあるが,いつでもどこでも,コンパクトなPDA“でも”,時間を気にせずインターネット接続を可能にした意義は大きい。

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[坪山博貴,ITmedia]

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